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2017年11月28日

JNCC最終戦AAGP、斉木達也と出口隼飛がゲコタでシングルフィニッシュ

posted by IRC TIRE MCJ staff at 18:58 | レースレポート
JNCC最終戦AAGP爺ヶ岳
日時:11月5日
会場:長野県爺ヶ岳スキー場
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

ついに最終戦を迎えた国内最大級のクロスカントリーシリーズJNCC。爺ヶ岳スキー場はレース前日の土曜日に雨に降られたが、日曜日は快晴。レースはベストコンディションで開催された。
爺ヶ岳はガレセクションが多く、そこにウッズとゲレンデが混在したフィールドで、好成績を収めるためにはタイヤ選びが重要なカギを握る。
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最高峰のCOMP-AA1ライダー斉木達也は、毎回ここ爺ヶ岳ではガレに重点を置き、iX-09w GEKKOTAを選んでいる。ガレクライムやロックンロールリバーと名付けられた大小の石が敷き詰められたセクションで「人が走っていないラインをいかに速く走るか」が重要だと斉木は言う。
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今回、斉木は一周目にアメリカからの招待選手のリッキー・ラッセルや、すでに今シーズンの年間チャンピオンを決めている小池田猛を追いかけ3位で走行。一時、小池田をパスして2位に上がる場面も見られたが、中盤に追い上げてきた渡辺学に抜かれ4位でチェッカーフラッグを受けた。

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また、月山から次第に調子を上げてきている出口隼飛は不幸にも土曜日の選抜ワイルドクロスでマシンが故障してしまい、タイヤなど使える部品を移植してチームメイトのX-Trainerを借りて出走した。
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初めて乗ったマシンということもあり、前半は思うようにペースが上がらなかった。普段からVE33を愛用する出口は今回もVE33をチョイスしていたが、レース中盤にiX-09w GEKKOTAにチェンジ。ピットインで時間をロスし15位まで順位を下げてしまったものの、その後明らかにペースが上がり、最終的にはピットインする前の9位まで挽回した。

斉木達也
KTM japan Racing
350SX-F
前:iX-09w
後:iX-09w GEKKOTA
「今回は穴を開けて圧を下げたムースを使って走りました。ゲレンデはやはり少し滑りましたが、ウッズの中の根っこも普通に超えられましたし、相変わらずガレでは最強ですね。他のライダーが走っていないラインを狙って走ることで周回遅れも楽にパスできました。やっぱり爺ヶ岳はゲコタが無敵です。ただ、今回はコースの下見をする時間が取れておらず、ウッズで少し迷子になってしまい、小池田選手に離されてしまいました」

出口隼飛
ナグモータース&TNP
X-Trainer250
前:iX-07s 空気圧1.0kgf/㎠
後:VE33→iX-09w GEKOTTA 空気圧1.0kgf/㎠
「VE33がとてもよかったので、今年はVE33を基準にマシン作りをしてきました。タイヤに合わせてマシンを作り、乗り方もタイヤに合わせて変化させました。しかし今回は自分のKX250Fが走行不能になってしまい、使う予定だったVE33をそのまま借りたマシンに付け替えて使用したのですが、X-TrainerにはVE33よりもゲコタの方がよく合っていたように思います。タイヤをゲコタに変えてからガレ場でも安心して開けることができ、マシンに慣れてきたこともあって、ラスト5周くらいはタイムも良くなり、楽しく走ることができました」

2017年11月17日

装備の差が勝敗を左右?ナイトレースを制したのは万全の高橋博

posted by IRC TIRE MCJ staff at 18:02 | レースレポート
G-NET 第5戦 信州大町ハードエンデューロ
日時:10月28日(土)
会場:長野県 信州大町チャレンジフィールド
天候:雨
コンディション:マディー
PHOTO&TEXT:ANIMAL HOUSE

「難易度の高いナイトレース」として設定され注目されていたこの大会。降りしきる雨の影響でコンディションは時間とともに悪化。夕方からのスタートのため、ゴール時には陽は落ち、予想以上に過酷な展開となった。

シリーズ5戦目ではあるが、うち2戦は会場の都合で中止となっているため、実質は3戦目となる。1、2戦目は高橋博(BETA)と熊本悠太(BETA)がともに、それぞれの大会で優勝、準優勝を1つずつ獲得しているため、同率首位の状態でスタートラインへ並んだ。

高椅博の備えとは?
竸技中に日暮れを迎えるため、あらかじめマシンの規定は「ヘッドライトを点灯すること」「エンジンをストップしても点灯するテールランプを装備すること」が義務付けられている。

2位に沈んだ熊本悠太は「夜のレースを舐めてました」と苦笑。夜間走行の対策は1000円程度の自転車用のライトをハンドルに装着。「日が暮れてきて、一度転倒したらハンドルのライトが無くなり、テールランプも点かなくなりました。ヘッドライトがあったので、走行はできましたが、ヒルクライムでは数メートル先が見えない状態でした。スピードレンジが高いので、真っ暗な闇の中に突っ込んでいく感じで、本来の走りが出来ませんでした」

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一方、勝者の高橋博はナイターでの走りが勝負を分けると予想していた。「準備は万端に整えて行きました。大会が終わるまで内密にしていました。そのくらいナイターの装備は重要です」ヘルメットにLEDライトを合計3灯、角度を変えて装着。確実に視界を確保した。「今見ている視線のその先も確実に見えないと怖くてアクセルが開けられませんからね」

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勝負の坂道「愛情一本」
開始後2時間経過、ラスト1時間を迎えた頃、辺りは暗闇に。同時に雨脚が強くなり、順調に周回を重ねていたトップライダーでさえ、グリップをしない粘土質の登り下りに行手を阻まれた。所々に潜む見えない石や切り株に細心の注意を払いながらの走行となった。
順位の決め手となったのは「愛情一本」と名付けられた名物の上りセクション。最後の周回で、このセクションを上ることができた2名、高橋博と熊本悠太が1位と2位という結果を残した。


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5戦目に首位を獲得。シリーズチャンピオンに王手をかけた。#1高橋博

高橋博
BETA X-trainer300
フロント:ix-07s (空気圧0.65kgf/㎠)
リア:VE33(空気圧0.22kgf/㎠走ると0.27kgf/㎠程度)

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「ロッシ(高橋博)さんに勝つには、力がまだ足りてない」と言うものの、連続チャンピオン高橋を脅かす存在へと成長した

熊本悠太
BETA X-trainer250
フロントVE35(空気圧0.60kgf/㎠)
リアVE33(空気圧0.50kgf/㎠)

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#2和泉拓はレース中に腰痛が悪化。2周目で無念のリタイヤ

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闇に包まれた轍のセクション。雨はライダーの体力を奪う

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夜の表彰式。やり切った表情を見せる上位3名
1位高橋博、2位熊本悠太、3位山本礼人