IRC TIRE MOTORCYCLE TIRE SITE

2018年10月26日

G-NET第3戦Mt.モンキースクランブル

posted by IRC TIRE MCJ staff at 19:46 | レースレポート
G-NET全日本ハードエンデューロ選手権 第3戦
Mt.モンキースクランブル
日時:10月7日
会場:福島県チーズナッツパーク
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

長いサマーブレイクを終え、ついに後半戦を迎えたG-NET全日本ハードエンデューロ選手権。この第3戦Mt.モンキースクランブルはチーズナッツパークの山を養生するため、数年に1度のペースでしか開催されず、難易度の高いハードエンデューロとして有名なレース。

IMG_6763.jpg
今回も斜度がきつく、距離が長いロングヒルクライム「スーパー御柱」や、直登が難しく蛇行するようにキャンバーを登る「イシゲの涙」「人生下り坂」、斜度の急な下り坂「ゴロゴロ沢」など、多くの難関セクションが用意された。

IMG_6177.jpg
しかし、前回開催されたレースから今回までの3年間でハードエンデューロ向けガミータイヤは格段に進歩している。特にIRCが発表したVE-33s GEKKOTAはまさにこのレースのためにあるようなタイヤで、会場でも多くのライダーが使用していた。この大会はG-NET戦ではあるが、その一方でコース作成者VS最新ガミータイヤという意味も持っていた。

IMG_7462.jpg
昨年のG-NETチャンピオンであり、VE-33s GEKKOTAの開発ライダーでもある高橋博は、一周目をトップで走行中、コースを見失った結果ショートカットで周回してしまったことを申告。その時点でレース開始から17分経っていたことから+17分のペナルティを背負って戦うことに。それでも2周目以降、ハイペースでの追い上げをみせ、3位入賞。レースに「たら・れば」はないが、もしもペナルティがなければ優勝できていたタイムだ。

IMG_6597.jpg
また、4位には熊本悠太が入った。Mt.モンキースクランブルは周回上限を6周とし、そこまでの周回タイムの合計で順位を決める特殊なルールを採用しているが、レース時間内に6周を回ることができたのはこの熊本までの4人だけ。熊本は1周目に22分57秒の最速ラップを記録するが、マシントラブルで高回転の吹け上がりが悪化、3周目からペースを落としてしまった。

IMG_7178.jpg
若手有望株の泉谷之則はここでマシンを18式のRR2T300にチェンジ。4周を周回し、8位に入った。

IMG_7559.jpg

高橋博
チームベータIRCエンジョイズ
BETA RR2T300
前:iX-07s(空気圧0.6kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA(空気圧0.26kgf/㎠)
「コース難易度も丁度よくて楽しく走ることができました。急な下りが一個あって、そこだけ少し心拍数上がりましたけど、そこまで難しかったところはなかったです。やはりタイヤの進化がめざましいですね。3年前にこのモンスクに出た時は普通のVE-33で走ったのですが、登りとかはそれでもよかったのですが、VE-33s GEKKOTAはガレもよくグリップするんです。ふかふかでもツルツルでもどっちもグリップするのでもう無敵でしたね。空気圧をかなり下げたので、移動路をハイスピードで走っている時に少しだけヨレは感じましたが、ヒルクライムではやっぱりこれくらいの方がよくグリップしますね。とにかく楽しく走ることができ、リザルトもミスコースをしてしまった割には良かったので、次の最終戦ではしっかり優勝してチャンピオンを決めたいと思います」

熊本悠太
Team BETA バイカーズベア
BETA X-TRAINER300
前:iX-07s(空気圧0.6kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA(空気圧0.35kgf/㎠)
「コースを下見して、難易度がこれまでのG-NET戦より高いと感じましたので、自分にしては空気圧を落として使いました。僕は移動区間の沢や根っこ、ちょっとした登りなんかでスピードをあげてタイムを稼ぎたいタイプなので、そこをスムーズにこなすことができたのがよかったですね。難所の中ではスーパー御柱というヒルクライムの中腹がちょっとガレてて、そこでちょっと失速してしまっても、VE-33s GEKKOTAだと岩盤の上でまた加速してくれるような感じがあって安心感がありました。あとフロントのiX-07sがやっぱりすごく優秀で、下りでよく刺さってくれて、みんなが押したり転んだりしててもスピードを出して避けながら走り抜けられました。今日はちょっとエンジンの調子が悪くて、高回転を使い続けると失速してしまいましたので、余力がなくて苦労しましたが、タイヤのおかげで悪くない順位に入ることができました」

泉谷之則
チームベータIRCシルバラード
BETA RR2T300
前:iX-07s(空気圧0.5kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA(空気圧0.3kgf/㎠)
「沢もヒルクライムもよくグリップしてくれました。下見をしていたらすごく急な下りがあって、押して降りようかと思ったのですが、フロントの空気圧をいつもより低い0.5kgf/㎠にしてみたらすごくグリップしてくれて、乗って降りることができました。タイヤの選択は間違いなかったです。今日は1時間半までキャブのセッティングが薄すぎて、エンジンがキンキンになってトルクが薄く、走りづらかったんです。給油のタイミングでエアスクリューで調整したら調子もよくなって気持ちよく走ることができました。ヒルクライムは、1周目は問題なく行けたのですが、2周目以降エンジョイクラスの方たちを避けて登る方法を見つけるのに時間がかかってしまいました。特に最後の「人生下り坂」ですか、あれと「イシゲの涙」ではスタックしている台数が多くて、曲がりくねりながら登っていくのが難しかったです」

2018年10月18日

驚愕の1周121km、日高2デイズエンデューロで前橋孝洋がパーフェクトウィン

posted by IRC TIRE MCJ staff at 17:50 | レースレポート
JEC全日本エンデューロ選手権 第3戦 日高ツーデイズエンデューロ
日時:9月15日、16日
会場:北海道日高町
天気:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

_Q6T1417.jpg
レース開催の1週間前に北海道胆振東部地震に見舞われた日高町だったが、現地マーシャルや日高町の方々の尽力により予定通り開催することができた。コースはなんと1周121kmもの超ロング設定で、DAY1のみIA、IB、NAクラスにはルートをショートカットして3つのテストを繋いだ2周目が用意された。

_Q6T4672.jpg
予報では雨予報も出ていたが、蓋を開けてみれば2日間通して晴天。国内のみならず世界から集まったライダーたちは稀に見るベストコンディションの日高を堪能する幸福を味わった。

_Q6T1548.jpg
IAクラスに参戦する前橋孝洋は22歳のクラス最年少。1日目最初のゲレンデテストからクラストップタイムを連発。結局DAY1ではすべてのテストで1番時計を記録し、優勝。

_Q6T1627.jpg
明けてDAY2でも前橋の勢いは止まらない。結局2日間通してテスト内では無転倒、すべてのテストでクラス1位のタイムをだし、パーフェクトウィンを成し遂げた。前橋はこの日高で2年連続DAY1で勝利を収めているが、2日間とも優勝したのは初めて。

_Q6T1522.jpg
また、在原勉はDAY1のゲレンデテスト10位でスタートを切ったが、高速の西山エンデューロテストでは6番時計、2回目のゲレンデテストでも6番時計を刻むなど好調を維持し、DAY1を7位で終えた。

_Q6T3829.jpg
DAY2では最後のゲレンデテストで5番時計をだすものの、西山エンデューロテストで伸び悩み、9位。総合8位という結果でレースを終えた。

_Q6T1538.jpg
DAY1、荒川一佳は順調な滑り出しを見せ、ゲレンデテストで6番、西山エンデューロテストで5番、貯木場テストで5番と好調だった。しかし、一周120kmを走りきって戻ってきた最後のゲレンデテストでガス欠になってしまい、DNFに。
_Q6T2739.jpg
気を取り直して挑んだDAY2では三島エンデューロテストで2度の転倒を喫し、18番時計に。DAY2は11位という結果。

_MG_3770.jpg
また、IBクラスの飯塚翼はDAY1の西山エンデューロテストで6番時計と調子を崩すも、そこから3テスト連続で2番時計を記録、さらに2回目の貯木場テストでは1番時計を叩き出し、DAY1を3位で終えた。
_Q6T4483.jpg
DAY2、さらに調子をあげた飯塚は三島エンデューロテストで、IAトップタイムの前橋を上回るタイムを叩き出し、1番時計。合計で2位に約3秒差と迫ったが、惜しくも3位という結果に。

_MG_3994.jpg
ウイメンズクラスは多くのライダーが水没に苦しめられた。菅原聖子も例に漏れずDAY1のルートで水没を喫し、遅着ペナルティでタイムアウトしてしまうが、すべてのテストを走りきりDAY2に繋ぐことができた。

_Q6T5349.jpg
空気圧を下げて臨んだDAY2はカナダから来日したLexi Pechoutについで2番時計を連発。遅着もなく2位を獲得した。

_Q6T6514.jpg
前橋孝洋
モトクラブ オープンエリア
KTM 250EXC-F
前:ix-07s(ムース)
後:BR-99(ムース)
「以前はフロントにix-09wを使用してましたが、マシンの違いもありix-07sをチョイスしました。テスト、ルート共にとても良い感触で正解な組み合わせだったと思います。苦手なグラストラックやガレ場での操作性が少し不安でしたが、神経質になることもなく走破出来ました。ドロドロでハイスピードな林道では、少し逃げることがありましたが、コントロール可能な範囲内でした。1日目の終了後にリアタイヤを交換し、2日間通してテストでの転倒はゼロで終えることができました」

在原勉
OC幕張 with IRC和田屋
KTM 250EXC TPI
前:ix-07s(ムース)
後:BR-99(ムース)
「朝のゲレンデの少しウェットな路面でもタイヤがしっかりグリップしてくれ、水切りもフロントアップでクリアし、自分なりに攻めた走りをすることができました。また、ルートで川渡りがあったのですが、大きめの石に引っかかってしまった時も、リアタイヤのグリップに助けられました。西山エンデューロテストではハイスピードなブラインドコーナーが多かったのですが、あまり突っ込みすぎず、スライドをしっかりコントロールして走ることができ、好成績につながりました。貯木場テストのウッドチップや廃木などでも加速でき、改めてBR-99の信頼感と耐久性を確認できたレースになりました」

荒川一佳
FFMC-岡山 &SHELCO racing
SHELCO SE-R 250
前:BR-99
後:BR-99
「DAY1は調子が良かったのですが、2回目のゲレンデテストでガス欠をしてしまい、ゲレンデを登りきることが出来ませんでした。テスト前にすでにリザーブに入っていたのですが、こうなった時の対応が出来なかったのと、給油ポイントで遅着してでも満タンにしていなかった自分の心の弱さが出てしまいました。DAY2はまずまずでしたが、三島エンデューロテストでバイクに足を挟まれる転倒を2回もしてしまいレースをコントロールすることが出来ませんでした。今回の日高は反省点の多いレースとなってしまいましたが、個々のテストタイムでは良い順位に入ることができたのは、BR-99のおかげだと思います」

飯塚翼
オレンジカウンティ幕張 with 成田MXパーク
KTM 250EXC-F
前:ix-09w(ムース)
後:BR-99(ムース)
「今回はDAY1終了後、初めてのタイヤ交換をして、2日間ともベストな状態でレースに臨むことができました。
天気が良くて概ねドライだったのですが、DAY1早朝、朝露で濡れたゲレンデテストでもスリップすることなくとても好印象でした。三島エンデューロテストやルートの川渡りでは、川底の石でリア、フロント共に滑ることなく、攻めて走ることができました。結果として三島エンデューロテストでは IAクラスも含めてトップタイムを取ることができたのでよかったです。次はファイナルクロスがあるSUGOなので、絶対に1位を取りたいと思います」

菅原聖子
Flagship Racing/TEAM SPEED
YAMAHA YZ250FX
前:ix-09w(空気圧:0.8kgf/㎠)
後:BR-99(空気圧:DAY1 0.6kgf/㎠ DAY2 0.5kgf/㎠)
「DAY1は早々に水没してしまい、TC1の時点でタイムオーバー失格になってしまいました。ルートの木の根やガレ場の登りで苦労することが多かったので、DAY2は空気圧を0.5まで下げました。そうしたら前日スタックした場所もグリップ感が増し、簡単にクリアすることが出来ました。ゲレンデのクロステストもしっかり攻めることができたと思います。空気圧を0.1下げるだけでもグリップ感が全然違ったので驚きました。ただ、林道が多く使われてる西山エンデューロテストはパンクさせないように気をつけて走りました。フロントにはマディに相性が良いix-09wを使いました。しっかりブロックが刺さってくれたので、フロントから滑って転ぶことが一度もありませんでした」