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2018年06月29日

いよいよG-NET戦が開幕。ハイスピード設定の斑尾でVE-33s GEKKOTAがその真価を発揮した

posted by IRC TIRE MCJ staff at 16:17 | レースレポート
CGCハードエンデューロ選手権
斑尾ハードエンデューロ(G-NET併催)
日時:6月2〜3日
会場:長野県斑尾高原サンパスティックスキー場跡地
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

CGCハードエンデューロ選手権第2戦は、昨年会場の都合で中止となった斑尾高原サンパスティックスキー場で開催された。土曜日にはフリー走行と、G-NETレース。日曜日にはCGCさわやかクラスと、G-NET併走ゲロゲロクラスのレースがおこなわれた。

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天候は晴れ。コースコンディションもよく、路面はほぼ完全にドライ。しかし、ゲレンデにはつきものの、水が溜まる谷地は存在し、さわやかクラスではタイヤを取られてスタックするライダーが渋滞を発生させた。また、G-NET戦とCGCゲロゲロクラスでは濡れた岩が積み重なる沢も設定され、走りごたえのあるレースとなった。

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土曜日に開催されたG-NETレースではゲレンデに下向きに停車した状態でスタートフラッグが振られた。ライダーはその場で180度ターンし、助走のないゲレンデヒルクライムからレースはスタート。ほとんどのライダーがスタックする中、颯爽と駆け抜けたのが鈴木健二だった。

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そこから終盤まではハードエンデューロとはいえ、トップライダーにとってはさほど失敗するようなセクションもなくハイスピードレースの様相を呈した。初日は1周の速さを競うレースで2周目には突入しない。チャンピオン高橋博も最初のヒルクライムで鈴木につけられた差を1周で埋めるのは難しく、初日を3位で終えた。

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また、和泉拓は8位、泉谷之則は12位。昨年ランキング2位の熊本悠太は悔しくもマシントラブルでDNFとなった。

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翌日、CGCゲロゲロクラスと併走する形でG-NETレースも2日目が開催。3時間の耐久レースで、初日とはまた違ったコースが設定された。今回は2日間の合計ポイントで順位が決まる。1周目スタートでうまく前に出た和泉拓が3位を走行。少し遅れて高橋博、熊本悠太がそれを追いかける形に。

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高橋は苦手なハイスピードコースながら全力でプッシュを続け、3時間で7周を周回。2日目を3位で終え、総合順位は4位となった。

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次に約半年ぶりのまともなレースという和泉。一周目のリードを生かし、最後は先行を許していた泉谷之則をパスし、5位でチェッカー。続いて6位に泉谷。

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DAY1をマシントラブルでリタイヤしていた熊本悠太は2日目も5周目に前後ブレーキを失い、12位という結果に。

高橋博
チームベータIRCエンジョイズ
BETA X-TRAINER300
前:iX-07s(ムース)
後:VE-33s GEKKOTA(空気圧0.25kgf/㎠)
「初日はスタートの坂で出遅れてしまって、頑張って追い上げたのですが届きませんでした。2日目はハイスピードレースでミスするようなところもなかったので、ムースを入れるなどしていればもっと攻めて走ることもできたのですが、ちょっと作戦ミスだったかも知れないですね。タイヤは沢やキャンバー、湿ったヒルクライムとかでも良くグリップしてくれましたし、谷地でもブロックが高いので、グイグイ進んでくれました」

和泉拓
TeamBeta ストレンジIRC
BETA X-TRAINER250
前:iX-09W GEKKOTA(空気圧0.6kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA(空気圧0.4kgf/㎠)
「2年前にiX-09W GEKKOTAで斑尾を走った時に比べて、沢の中の粘土質でのグリップが全然良くなっています。自分が久しぶりのレースだったのもあって、タイヤのグリップに身体が追いつかなくて大変でした。フロントのゲコタも、沢の下りや濡れた斜め丸太とかで絶対滑らないので、安心して走ることができました。特にやはり沢の下りですね。勢い良く飛び降りないといけないようなシーンでも、フロントブレーキをかけた時に滑らずに、しっかり止まってくれます。おかげで久しぶりのレースを楽しんで走ることができました」

泉谷之則
チームベータIRCシルバラード
BETA RR2T300
前:iX-07s(空気圧0.8kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA(空気圧0.3kgf/㎠)
「VE-33sは沢でも谷地とかマディなところでもグリップが良くて、だいぶ助けられました。コシがあるのでゲレンデの登りのようなハイスピードなところでも大丈夫ですし、減りも少ないです。スタートで出遅れてしまったのですが、徐々に順位をあげていくことができたので展開はよかったと思います。ハイスピードレースの練習にクロスカントリーにも出るようにしているので、それが活きたと思います。最後にゲレンデの下りで和泉選手に抜かれてしまったので、まだまだスピードをつけないといけないですね」

熊本悠太
Team BETA バイカーズベア
BETA X-TRAINER300
前:iX-07s(ムース)
後:VE-33s GEKKOTA(ムース)
「今日はハイスピードレースになると思いましたので、リアは0.9kgf相当のムースを入れたVE-33sを使いました。もうこのタイヤしかないかなってくらい良くグリップしてくれます。初日はスタートで出遅れて追い上げのレースだったのですが、タイヤが逃げることがなく、自分の行きたい方向に乗せていくことができたので、最後の沢に着くまでほぼノンストップで走ることができました。
2日目は調子が良くて一時は2位まで追い上げたのですが、途中でリアブレーキペダルが曲がってしまい、フロントのみで走っていたらフロントも効かなくなってしまいました。最後は沢をブレーキなしで降っているところで熱中症になってしまい、リタイヤしました。次の広島は地元なので、入賞を目指したいと思います」

2018年06月13日

アクシデントが続いたJNCC爺ヶ岳、IRC招聘ライダーA・マロニーの走りが人々を魅了した

posted by IRC TIRE MCJ staff at 10:53 | レースレポート
JNCC第5戦ジョニエルG
日時:6月10日
会場:長野県爺ヶ岳スキー場
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

日本最大級のクロスカントリーレースJNCCは数百台のエントリーが集まる人気イベント。その中でも特に人気があるのがこの爺ヶ岳スキー場でおこなわれる大会だ。

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今回はIRCタイヤのサポートライダー、アンソン・マロニーがアメリカから来日参戦し、2016年にルーキーながらAA1クラスを騒がせた斉木達也が今年初参戦と、話題の多いレースとなった。

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爺ヶ岳はガレ場が多いのが特徴で、特にファンガレ、コンプガレとクラス名がつけられた長くガレたヒルクライムは観客も多く詰めかける見応え、走りごたえのあるセクションだ。しかし今回は怪我防止のためもあってレース前に重機が入り、ガレを整地。特にファンガレでは例年の渋滞も少なく、比較的ハイスピードなレース展開になった。

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最上位クラスのCOMP-AA1クラスに出場したマロニーは4〜5番手で1コーナーに進入。ホールショットを奪った石戸谷蓮のすぐ後ろについてゲレンデを駆け上がっていくとすぐにトップに立ってレースをリードした。

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圧倒的なスピードで、迫り来るライバルを寄せ付けず、唯一マロニーを追ってスパートをかけていた小池田猛も3周目にクラッシュし、戦列を離れた。しかしレース開始一時間、誰もがマロニーの優勝を確信していたその時、突然マロニーがコーステープを潜ってパドックに戻ってきた。ウッズの中で足を強打し、右脛骨を骨折してしまったという。マロニーはそのまま救急搬送され、残念ながらレースはリタイヤとなったが、その走りと心優しく親しみやすい人柄は多くの日本人ライダーの心に強く印象づいた。

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フル参戦で表彰台を狙う出口隼飛は一周目の2コーナーでフロントホイールのスポークが折れるトラブルに見舞われた。その修理に時間を費やし一時はクラス11位まで順位を下げるも、そこから必死の追い上げをかけ最終的には7位でチェッカー。総合でも8位に入った。

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また、今シーズン初出場となった斉木達也もマシントラブルに悩まされた。レース中盤でサスペンションが動かなくなってしまい、思うようにペースが上げられず、さらに2時間を経過したあたりでリアタイヤのブロックがなくなってしまい、戦線を離脱した。

Maloney Anson
IRC TIRE RACING
KTM 250EXC
前:iX-09w(ムース)
後:VE-33s GEKKOTA(ムース)
「JNCCのみなさんはとても歓迎してくれて、僕はとても楽しい時間を過ごすことができました。よいスタートを切ることができて、2番手を走行していましたが、すぐにトップに出ることができました。2周目には小池田選手がペースをあげて追いかけてきたのがわかりましたが、前を譲ることなくリードを広げていくことができました。しかし、6周目にウッズを走行中に足を木にぶつけて骨折してしまいました。残念ながらレースはリタイヤすることになってしまいましたが、またリベンジしたいと思っています。今回サポートしてくれたIRCタイヤのスタッフに感謝します」

出口隼飛
MHP&total Nature players
YAMAHA WR450F
前:iX-07s
後:VE-33s GEKKOTA
「今回はVE-33s GEKKOTAを使用しました。全体的にすごく良かったのですが、特にガレ場。普通ならとても走りにくい丸くて動く石で、地面を掴むようなフィーリングがすごく良かったです。トルクがある450ccのマシンはガミータイヤは柔らかすぎて合わないこともあるのですが、しっかり前に進めてくれるタイヤでした。グリップ感もあって耐久性もあるので、一般ユーザーならこのタイヤでどんなレースでもいけると思います。マイナス点が見当たらないですね。レースは残念ながら一周目にマロニー選手を全力で追いかけていたら2コーナーでフロントホイールのスポークが折れてしまって、そこから頑張って追い上げましたが、7位でした」

斉木達也
モトピットヒオキ&オシャレイカチ
HONDA CRF450R
前:iX-09w(ムース)
後:VE-33s GEKKOTA(ムース)
「今回は新しいVE-33s GEKKOTAを試してみたのですが、僕は普通のiX-09w GEKKOTAの局所的な強さのほうが好みかもしれません。レース前半はゲレンデもガレもウッズも全部良かったのですが、450ccモトクロッサーのパワーで開けすぎてしまうと、iX-09w GEKKOTAほどの驚異的な耐久性を保持できないかなと思います。ただ、ほとんどのライダーはブロックが飛んでいないので、ごく一部のトップライダーが3時間のクロスカントリーで使うには厳しいかな、という程度。今回はサスペンションの調子が悪くてレースはリタイヤになってしまいましたが、出られたら最終戦にまた出たいと思います」

2018年06月01日

ハイスピード勝負となったJNCC鈴蘭、それぞれの課題を見つけ次戦に挑む

posted by IRC TIRE MCJ staff at 14:02 | レースレポート
JNCC第4戦ワイルドボア鈴蘭
日時:5月20日
会場:岐阜県鈴蘭高原スキー場
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

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JNCCは何百台ものエントリーが集まる日本最大級のクロスカントリーレース。今回の会場は廃棄された鈴蘭高原スキー場で、岐阜県高山市の大自然に囲まれたロケーションが人気だ。土曜日に少し雨が降り、夜も5月とは思えないほぼ冷え込んだことからレース当日の天気や気温も心配されたが、コンディションも回復し、好天となった。

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しかし、ここ鈴蘭はゲレンデ下の掘れやすい土質が特徴で、天気がよくても常にぬかるんでいる。午前中のFUN-GPではここで土に埋まり動けなくなるライダーも出るほど。午後のCOMP-GPでもラインの選択を失敗すると大きくタイムを落とすことになった。

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ガレを含むゲレンデを登っていくと頂上付近には遠く雪山を望む景観が広がり、気持ちの良いレースとなった。すり鉢と呼ばれるくぼんだセクションや新設されたウッズを通り、そこから延々とキャンバーの下りが続く。

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COMP-AA1クラスにエントリーした出口隼飛は今回、マシントラブルに悩まされた。スタートでトップ集団に食らいつき、小池田猛らとバトルを繰り広げ一周目は4位で戻ってきた。しかしフロントホイールにブレーキを引きずっているような違和感を感じていた出口はペースをあげることができず、順位を落としてしまう。終盤にはフロントタイヤをパンクさせてしまい、クラス13位でチェッカーを受けた。

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また、COMP-Aクラスでは泉谷之則が広島に続いてエントリー。泉谷はハードエンデューロを得意とするライダーで、スピードを身につけたいとJNCCに挑戦している。しかしハイスピードなゲレンデの登りでペースをあげることができず、一周目のクラス14位から少しづつ順位を落としてしまう。それでも後半に巻き返し、14位まで順位を戻してレースを終えた。

出口隼飛
MHP dhsmoto&total Nature players
YAMAHA WR450F
前:iX-07s(空気圧1.3kgf/㎠)
後:VR-33(空気圧1.3kgf/㎠)
「なんかフロントがおかしいな、と思いながらも粘って走っていました。前週にテストした時にはなんでもなかったのですが、ホイールに問題があったんだと思います。でも一周目は小池田選手ともバトルできましたし、終盤にパンクしてホイールごと交換してからは調子が良かったので、次戦を楽しみにしていてください。次は爺ヶ岳なのでVE-33s GEKKOTAを試してみようと思っています」

泉谷之則
チームベータ IRC シルバラード
BETA RR2T300
前:iX-09w(空気圧0.8kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA(空気圧0.5kgf/㎠)
「自分はハードエンデューロを得意としていますので、スピードを身につけたいと思ってJNCCに出ています。モトクロスライダーが速くてついていくことができませんでした。もう少しガレてたりすればまた違ったのかも知れませんが、長い登りの直線とかでスピードに身体がついていかず。タイヤはキャンバーの下りでフロントがしっかりグリップしてくれて安心できましたし、ふかふかのウッドチップやガレではリアのVE-33s GEKKOTAがさすがのグリップを発揮してくれました。またスピードを出す練習を積んでからリベンジしたいと思います」

2018年05月08日

砂塵舞う酷暑のJNCCビッグディア広島、ヒルクライムがレースの行方を左右した

posted by IRC TIRE MCJ staff at 17:41 | レースレポート
JNCC第3戦ビッグディア広島
日時:4月29日
会場:広島県テージャスランチ
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

日本最大のクロスカントリーレースJNCC、その第3戦がゴールデンウィーク前半に広島で開催された。天候に恵まれ、連休ということもあって日本中から多くのライダーが広島に集まった。

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テージャスランチは牧草地を切り開いたモトクロスコースと、ウッズや沢を繋いだテクニカルなコース。雨が降ると土が掘れ、難しくなることで有名なコースだが、今回は砂埃が視界を妨げるほどのコンディション。しかし、ハードエンデューロ戦も開催されるテージャス、トップライダーでも苦労する難易度の高いヒルクライムのショートカットが設定されレースの勝敗を分けた。

毎年、このビッグディア広島にスポットで参戦している熊本悠太は地元、広島のライダー。加えて今大会はJECからエンデューロIAの荒川一佳がCOMP-AA1クラスに参戦。また、COMP-Aクラスにはハードエンデューロで実力をつけてきている泉谷之則が参戦した。熊本と荒川はともに2週間前、JEC全日本エンデューロ選手権でテージャスランチを走っていたばかりだ。

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JNCCのAAライダーはポイントランキング順の入場となる。今シーズン初参戦となる熊本と荒川は2列目のスタートとなった。

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熊本は一周目クラス9位で戻ってきたが、キャメルバッグのトラブルでピットイン。ところが交換した予備のキャメルバッグもホースがリアスプロケットに絡みつく不運に襲われ、3時間のレースを水なしで闘うことになり、結果少し順位を落としクラス11位でゴール。

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荒川はいつもJECでFIMタイヤBR-99を使用していることから、VE-33のグリップ力に逆に悩まされた。また、慣れないクロスカントリーのスピードにペースが掴めず、腕上がりもあってクラス13位。今年はISDEトロフィーチームに選抜されている荒川、なかなか一緒に走ることのないJNCCライダーの走りに刺激を受けたようだ。

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泉谷はクラス11位から追い上げのレース展開。ハードエンデューロで慣らした泉谷はショートカットのヒルクライムに果敢に挑戦し、8位まで順位をあげてチェッカーを受けた。

熊本悠太
Team BETA バイカーズベア
BETA RR2T300
前:iX-09w(ムース)
後:VE-33(空気圧1kgf/㎠)
「今回はキャメルバッグのトラブルで水不足に陥ってしまい、気温が高かったこともあって後半にタレてしまいました。タイヤはハード路面を意識して選択し、フロントもリアもバッチリ決まりました。石が出てるところも多いので、リアはハードチューブで空気圧も高めにしたのですが、恐ろしくグリップしてくれて、ずっとフロントが浮いてしまって、姿勢を保つのが大変なくらいでしたね」

荒川一佳
FFMC-岡山
SHELCO 250SE-R
前:iX-09w (ムース)
後:VE-33 (140ムース)
「VE-33とムースの組み合わせはテストしてなくて少し不安もある中でスタートしました。二列目から11番手で出れてペースがわからないまま少し順位を上げれましたが、ヒルクライムで4回ミスと崖落ち、腕上がりもおこして、悪いところが全部でてしまい、リズムに乗れないままゴールしてしまいました。
普段使ってるBR-99に比べて全体にグリップがよくてJNCCで取り組むにはもう少し乗り込みの必要を感じました」

泉谷之則
チームベータ IRC シルバラード
BETA RR2T300
前:iX-09w (空気圧0.8kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA (空気圧0.48kgf/㎠)
「今回は全体的にドライコンディションでハイスピードなレースでしたが、湿ったガレや根っこもあるので、新作のVE-33s GEKKOTAを使用しました。空気圧は推奨よりも少し高めの0.48kgf/㎠でベストマッチでした。いつもはレース中盤からなかなか順位を上げることができないのですが、今回は最後まで集中力を保つことができました。スピードではクロスカントリーライダーに及ばないのですが、難易度の高いヒルクライムのショートカットが設定されていたので、COMP-Aクラス8位で入賞することができました」

2018年05月01日

HINO HARD ENDURO 関東屈指の難コースでVE-33s GEKKOTAがベールを脱いだ

posted by IRC TIRE MCJ staff at 13:44 | レースレポート
HINO HARD ENDURO 春の陣
日時:2018年4月29〜30日
会場:群馬県日野カントリーオフロード
天気:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

もはや関東では一大人気レースとなったHINO HARD ENDURO。今回はウィメンズ、ソフト、ミディアムの3クラスが開催された。ちょうど2週間前にVE-33s GEKKOTAがリリースとなり、この大会には初めて実戦投入したライダーが数多く参加した。

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会場となった日野カントリーオフロードは高低差400mの山を切りひらき、ヒルクライムやキャンバー、ガレた林道、大きな岩がゴロゴロしている沢など、バリエーションに富んだエンデューロコースで、まさに新しいタイヤを試すにはうってつけのレースだ。

29日にはウィメンズクラス、ソフトクラスの2クラス、30日にはミディアムクラスが開催された。4月末とは思えないほど気温が上がり、熱中症も心配されるような天気。コースの数カ所ではマーシャルによって塩アメの配布や、ドリンクの販売がおこなわれた。コンデイションは両日ともに完全にドライ。

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iRCタイヤも出展し、VE-33s GEKKOTAをはじめとしたタイヤの販売、装着サービスをおこなった。また、iRCサポートライダーの高橋博、和泉拓も会場に姿を見せ、時にはコースの横で、時には走りながらエントラントにアドバイスをおくっていた。

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ここでは30日のミディアムクラスで、VE-33s GEKKOTAを履いていたライダーにタイヤの感想を聞いてみた。

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#1 岡庭大輔
和田屋 SRC with 本澤会
BETA X-Trainer300
「簡単に言うと根っこもガレも大丈夫なVE-33という感じです。例えばVE-33でヒルクライムの途中で根っこに引っかかって止まってしまうと空転してしまうのですが、VE-33s GEKKOTAだとちょっと開けてやるとしっかりトラクションして簡単に脱出することができました。また、VE-33が苦手だったゴロゴロ動く石が多いガレた沢でもまるでiX-09w GEKKOTAのようにグリップしてくれ、iX-09w GEKKOTAが苦手だったサラサラの土やヒルクライムではまるでVE-33のようにトラクションがかかります。結論としては本当にオールマイティで最強のタイヤだと思います。昨日はオフロードパークSHIRAIで一枚岩の岩盤とかも走ってみましたが、そういうところでも全然大丈夫でした」

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#30 大谷優太
TNP畳のシミ
BETA X-Trainer250
「ふかふかのヒルクライムはもちろん、根っこでもしっかりグリップしてくれました。わざと根っこで止まってゼロ発進を試してみたりしましたが、ちょっと下がって勢いをつければ簡単にクリアできました。ガレはやっぱりiX-09w GEKKOTAの方が良いのですが、VE-33に比べれば全然よくなっていますね。あとはサイドのブロックが柔らかいのに、キャンバーの性能がすごく高いです。一回わざとキャンバーのラインを外してみたのですが、それでも落ちることもなくスススッと進んでくれて復帰することができました。まだすごいマディの時に試していないので、そこが気になりますが、かなりオールラウンドなタイヤだと思います。今回はこのタイヤのおかげで5位に入賞することができて、本当に嬉しかったです!」

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#19 吉田卓哉
HTR
KTM 250EXC
「今回空気圧0.25で使ってみました。最初はVE-33に近い感じなのかな、と思ったのですが、ガレ場や根っこでもちょっとスピードがあればしっかりグリップしてくれてクリアすることができました。前回このレースに出た時は根っこにかなり苦労してしまいましたので、本当に助かりました。少しスピードが出た時も不安感はありませんでした。1レース終えましたが、まだ全然減っていませんでした。ハード系だけでなくクロスカントリーにも強いというので、次回WEX GAIAもこのまま使ってみようと思います」

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#68 山中尚
クレィジーマウンテン
YAMAHA セロー225
「今日は空気圧0.3で走りました。ドライでコンディションも良かったのですが、とにかくグリップが良かったです。ふかふかの登りでもちゃんと刺さってくれるし、根っこやガレでも滑らないので、本当にオールラウンドなタイヤだと思います。普通のVE-33よりも推進力が強いと思います。下りの時もリアタイヤがちゃんと入ってくれるので、コントロールがしやすかったです。ブロック触った感じだとキャンバーで刺さらないんじゃないかと思っていたのですが、走ってみたらキャンバーもちゃんと刺さってくれて、気持ちよく走れました。またマディになったりしたらどんな感じなのか試してみたいですね」

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#16 横塚健
FUNAI RACING
BETA X-Trainer300
「岩場もヒルクライムもすごくグリップして最高でした。前回は普通のVE-33で走ったのですが、自分の実力不足もあって一周することができませんでした。でも今日はVE-33s GEKKOTAのおかげで一周することができました。ショルダー部の剛性が普通のGEKKOTAよりも高いのか、キャンバーも全然滑ることなく、ガレた沢でもしっかりグリップしてくれて、楽しく走ることができました。僕みたいな初心者でもうまくなった気にさせてくれる、本当に素晴らしいタイヤです」

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#15 武内祐徳
まえのめりHED部
YAMAHA YZ125X
「まずタイヤ交換がすごく楽でした。VE-33よりもサイドが柔らかいのでビードを入れるのが楽で、GEKKOTAだと柔らかすぎて入れたビードが戻ってきてしまうことがあるのですが、VE-33s GEKKOTAはパコッと入って戻ってこないので、とてもやりやすかったです。走りは一番良かったのはガレた沢ですね。普通のVE-33だと少し弱かった部分だと思うのですが、本当によくグリップしました。そしてキャンバーやふわふわのヒルクライムでもしっかり刺さってくれます。根っこで一回止まってしまっても、ちょっと下がってアクセル開けてあげれば簡単に再発進ができました」

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#4 小牧利章
PSエディーwithカミナリ
BETA X-Trainer300
「空気圧0.3で使用しました。やっぱり沢が特に良かったですね。iX-09w GEKKOTAみたいにぐっぐっと前に進む感じがしました。ちょっとガレた林道とかでも全く問題ないですし。あとやっぱりサイドがけっこう硬いので、くねくね切り返しながら登っていくようなキャンバーでも刺さってくれて、落ちそうな気配はありませんでした。根っこも大丈夫でしたが、一箇所だけ、さすがに青竹は厳しかったですね。ツルツル滑って怖かったです。でもこれはどんなタイヤでも同じだったかな」