IRC TIRE MOTORCYCLE TIRE SITE

2018年06月07日

ヤチとカチパンが混在、タイヤの選択に悩まされたJEC富山2DAYSで前橋が6位

posted by IRC TIRE MCJ staff at 11:05 | レースレポート
JEC全日本エンデューロ選手権 第2戦 中日本大会
日時:5月26日、27日
会場:富山県コスモスポーツランド
天気:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

全日本エンデューロ選手権はオンタイム制を採用したMFJが主催するエンデューロレース。その第2戦が富山県コスモスポーツランドで開催された。

_MG_9089.jpg

昨年から全日本戦で使われているコスモスポーツランドだが、今年はSUGOや日高町と同じ2DAYS開催に。昨年に比べウッズ区間が多く使われ、DAY1とDAY2ではテストとルートを逆に使うなど工夫され、走りごたえのあるレースとなった。

_MG_9479.jpg

_Q6T2524.jpg

IAクラス最年少の前橋孝洋はDAY1、最初の計測となるtest2こそ12番時計と出遅れてしまったが、test3からは安定して5番時計を記録。test8ではモトクロスIA出身ライダーに食い込む4番時計をマークし、DAY1は6位で終えた。DAY2は安定して5番、6番時計にタイムをまとめ、6位。

_Q6T1427.jpg

_MG_9171.jpg

昨年ランキング3位の熊本悠太は最初のテストで7番時計をマーク、その後も日を通じて安定したタイムを出すが、スリッピーな路面に攻めあぐね、後半になるにつれ順位を落としてしまう。DAY1を9位、DAY2は8位でレースを終えた。

_MG_9127.jpg

_Q6T4254.jpg

今年ISDEに挑戦する荒川一佳は10〜13番時計で推移したが、DAY1にはマシントラブルもあり13位。DAY2はテスト中の転倒でタイムを落としてしまい、12位という成績。IAルーキーの新沼光はDAY1最初のテストで9番時計を出すも15位、DAY2を14位でまとめた。

_Q6T3174.jpg

また、IBクラスでIAに匹敵するタイムを出して注目されている飯塚翼はDAY1で2〜3番時計を連発するも、2度のクラッシュの末、電装系のトラブルでDNF。DAY2ではテスト6で1番時計をマークするも、テスト7ではシフトペダルが故障し2分以上もタイムをロスし19番時計。それでもファイナルテストで再び1番時計を出し、3位となった。

JEC次戦は北海道日高町で開催される日高2DAYSエンデューロ。公道を使用するためナンバーのついたマシンが必要とされ、大きく順位が変動するレースとなる。

前橋孝洋
モトクラブ オープンエリア
KTM 250EXC-F
前:iX-07s
後:BR-99
「広島ではiX-09wを使ったのですが、今回はマディと石が多いのでiX-07sを選びました。1日目の最初に滑って転倒して手首を痛めてしまって、なんとか走ることはできたのですが、握力がなくクラッチ握るのがしんどかったです。DAY2は手首も少しよくなってきて、だんだんタイムを詰めることができたので、そこはよかったです。BR-99はヤチでも岩場でもグリップが良くて、テストのウッズでスムーズに走ることができました」

熊本悠太
Team BETA バイカーズベア
BETA RR2T300
前:iX-07s
後:BR-99
「今回はヤチが多かったので、そこに合わせてフロントにiX-07sをチョイスしたのですが、石が出ていたりカチパンの路面もあったので、ヤチが得意な僕はカチパンに合わせた方がよかったかも知れません。テストではスリッピーな路面が多く、コーナーの攻略に苦戦してしまい、前半は飛ばない程度に抑えて走りました。後半少しわかってきて進入に気をつけたりして、安定して走れるようになりました。タイヤは狙い通りヤチでしっかり刺さってくれて不安げなく走ることができました」

荒川一佳
FFMC-岡山&SHELCO racing
SHELCO SE-R250
前:iX-09w (ムース)
後:BR-99 (140ムース)
「タイヤはモトクロスコース寄りに合わせました。ハイスピードコースで滑りやすく、弾かれやすい路面でしたのでサスは少し硬めのセッティングにしたらフロント、リヤ共にしっかりグリップしてくれました。DAY1は転倒もなく順調だったのですが、テスト中にアクセルが戻りきらないマシントラブルがあり焦りました。修理してからは冷静になって走ることができたので、よかったです。DAY2は乗れてないなと思いながらも最後のテストで攻めていたのですが、2回も転んで順位を落としてしまったのが悔しいです」

2018年06月01日

ハイスピード勝負となったJNCC鈴蘭、それぞれの課題を見つけ次戦に挑む

posted by IRC TIRE MCJ staff at 14:02 | レースレポート
JNCC第4戦ワイルドボア鈴蘭
日時:5月20日
会場:岐阜県鈴蘭高原スキー場
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

DJI_0428.jpg

JNCCは何百台ものエントリーが集まる日本最大級のクロスカントリーレース。今回の会場は廃棄された鈴蘭高原スキー場で、岐阜県高山市の大自然に囲まれたロケーションが人気だ。土曜日に少し雨が降り、夜も5月とは思えないほぼ冷え込んだことからレース当日の天気や気温も心配されたが、コンディションも回復し、好天となった。

_Q6T0526.jpg

しかし、ここ鈴蘭はゲレンデ下の掘れやすい土質が特徴で、天気がよくても常にぬかるんでいる。午前中のFUN-GPではここで土に埋まり動けなくなるライダーも出るほど。午後のCOMP-GPでもラインの選択を失敗すると大きくタイムを落とすことになった。

IMG_9754.jpg

ガレを含むゲレンデを登っていくと頂上付近には遠く雪山を望む景観が広がり、気持ちの良いレースとなった。すり鉢と呼ばれるくぼんだセクションや新設されたウッズを通り、そこから延々とキャンバーの下りが続く。

IMG_8937.jpg
_Q6T9785.jpg

COMP-AA1クラスにエントリーした出口隼飛は今回、マシントラブルに悩まされた。スタートでトップ集団に食らいつき、小池田猛らとバトルを繰り広げ一周目は4位で戻ってきた。しかしフロントホイールにブレーキを引きずっているような違和感を感じていた出口はペースをあげることができず、順位を落としてしまう。終盤にはフロントタイヤをパンクさせてしまい、クラス13位でチェッカーを受けた。

IMG_8889.jpg
IMG_9560.jpg

また、COMP-Aクラスでは泉谷之則が広島に続いてエントリー。泉谷はハードエンデューロを得意とするライダーで、スピードを身につけたいとJNCCに挑戦している。しかしハイスピードなゲレンデの登りでペースをあげることができず、一周目のクラス14位から少しづつ順位を落としてしまう。それでも後半に巻き返し、14位まで順位を戻してレースを終えた。

出口隼飛
MHP dhsmoto&total Nature players
YAMAHA WR450F
前:iX-07s(空気圧1.3kgf/㎠)
後:VR-33(空気圧1.3kgf/㎠)
「なんかフロントがおかしいな、と思いながらも粘って走っていました。前週にテストした時にはなんでもなかったのですが、ホイールに問題があったんだと思います。でも一周目は小池田選手ともバトルできましたし、終盤にパンクしてホイールごと交換してからは調子が良かったので、次戦を楽しみにしていてください。次は爺ヶ岳なのでVE-33s GEKKOTAを試してみようと思っています」

泉谷之則
チームベータ IRC シルバラード
BETA RR2T300
前:iX-09w(空気圧0.8kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA(空気圧0.5kgf/㎠)
「自分はハードエンデューロを得意としていますので、スピードを身につけたいと思ってJNCCに出ています。モトクロスライダーが速くてついていくことができませんでした。もう少しガレてたりすればまた違ったのかも知れませんが、長い登りの直線とかでスピードに身体がついていかず。タイヤはキャンバーの下りでフロントがしっかりグリップしてくれて安心できましたし、ふかふかのウッドチップやガレではリアのVE-33s GEKKOTAがさすがのグリップを発揮してくれました。またスピードを出す練習を積んでからリベンジしたいと思います」

2018年05月08日

砂塵舞う酷暑のJNCCビッグディア広島、ヒルクライムがレースの行方を左右した

posted by IRC TIRE MCJ staff at 17:41 | レースレポート
JNCC第3戦ビッグディア広島
日時:4月29日
会場:広島県テージャスランチ
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

日本最大のクロスカントリーレースJNCC、その第3戦がゴールデンウィーク前半に広島で開催された。天候に恵まれ、連休ということもあって日本中から多くのライダーが広島に集まった。

_Q6T3224.jpg

テージャスランチは牧草地を切り開いたモトクロスコースと、ウッズや沢を繋いだテクニカルなコース。雨が降ると土が掘れ、難しくなることで有名なコースだが、今回は砂埃が視界を妨げるほどのコンディション。しかし、ハードエンデューロ戦も開催されるテージャス、トップライダーでも苦労する難易度の高いヒルクライムのショートカットが設定されレースの勝敗を分けた。

毎年、このビッグディア広島にスポットで参戦している熊本悠太は地元、広島のライダー。加えて今大会はJECからエンデューロIAの荒川一佳がCOMP-AA1クラスに参戦。また、COMP-Aクラスにはハードエンデューロで実力をつけてきている泉谷之則が参戦した。熊本と荒川はともに2週間前、JEC全日本エンデューロ選手権でテージャスランチを走っていたばかりだ。

_Q6T3121.jpg

JNCCのAAライダーはポイントランキング順の入場となる。今シーズン初参戦となる熊本と荒川は2列目のスタートとなった。

_Q6T4839.jpg
熊本は一周目クラス9位で戻ってきたが、キャメルバッグのトラブルでピットイン。ところが交換した予備のキャメルバッグもホースがリアスプロケットに絡みつく不運に襲われ、3時間のレースを水なしで闘うことになり、結果少し順位を落としクラス11位でゴール。

_Q6T3369.jpg
荒川はいつもJECでFIMタイヤBR-99を使用していることから、VE-33のグリップ力に逆に悩まされた。また、慣れないクロスカントリーのスピードにペースが掴めず、腕上がりもあってクラス13位。今年はISDEトロフィーチームに選抜されている荒川、なかなか一緒に走ることのないJNCCライダーの走りに刺激を受けたようだ。

_Q6T5118.jpg
泉谷はクラス11位から追い上げのレース展開。ハードエンデューロで慣らした泉谷はショートカットのヒルクライムに果敢に挑戦し、8位まで順位をあげてチェッカーを受けた。

熊本悠太
Team BETA バイカーズベア
BETA RR2T300
前:iX-09w(ムース)
後:VE-33(空気圧1kgf/㎠)
「今回はキャメルバッグのトラブルで水不足に陥ってしまい、気温が高かったこともあって後半にタレてしまいました。タイヤはハード路面を意識して選択し、フロントもリアもバッチリ決まりました。石が出てるところも多いので、リアはハードチューブで空気圧も高めにしたのですが、恐ろしくグリップしてくれて、ずっとフロントが浮いてしまって、姿勢を保つのが大変なくらいでしたね」

荒川一佳
FFMC-岡山
SHELCO 250SE-R
前:iX-09w (ムース)
後:VE-33 (140ムース)
「VE-33とムースの組み合わせはテストしてなくて少し不安もある中でスタートしました。二列目から11番手で出れてペースがわからないまま少し順位を上げれましたが、ヒルクライムで4回ミスと崖落ち、腕上がりもおこして、悪いところが全部でてしまい、リズムに乗れないままゴールしてしまいました。
普段使ってるBR-99に比べて全体にグリップがよくてJNCCで取り組むにはもう少し乗り込みの必要を感じました」

泉谷之則
チームベータ IRC シルバラード
BETA RR2T300
前:iX-09w (空気圧0.8kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA (空気圧0.48kgf/㎠)
「今回は全体的にドライコンディションでハイスピードなレースでしたが、湿ったガレや根っこもあるので、新作のVE-33s GEKKOTAを使用しました。空気圧は推奨よりも少し高めの0.48kgf/㎠でベストマッチでした。いつもはレース中盤からなかなか順位を上げることができないのですが、今回は最後まで集中力を保つことができました。スピードではクロスカントリーライダーに及ばないのですが、難易度の高いヒルクライムのショートカットが設定されていたので、COMP-Aクラス8位で入賞することができました」

2018年05月01日

HINO HARD ENDURO 関東屈指の難コースでVE-33s GEKKOTAがベールを脱いだ

posted by IRC TIRE MCJ staff at 13:44 | レースレポート
HINO HARD ENDURO 春の陣
日時:2018年4月29〜30日
会場:群馬県日野カントリーオフロード
天気:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

もはや関東では一大人気レースとなったHINO HARD ENDURO。今回はウィメンズ、ソフト、ミディアムの3クラスが開催された。ちょうど2週間前にVE-33s GEKKOTAがリリースとなり、この大会には初めて実戦投入したライダーが数多く参加した。

IMG_3957.jpg

会場となった日野カントリーオフロードは高低差400mの山を切りひらき、ヒルクライムやキャンバー、ガレた林道、大きな岩がゴロゴロしている沢など、バリエーションに富んだエンデューロコースで、まさに新しいタイヤを試すにはうってつけのレースだ。

29日にはウィメンズクラス、ソフトクラスの2クラス、30日にはミディアムクラスが開催された。4月末とは思えないほど気温が上がり、熱中症も心配されるような天気。コースの数カ所ではマーシャルによって塩アメの配布や、ドリンクの販売がおこなわれた。コンデイションは両日ともに完全にドライ。

IMG_3975.jpg
IMG_3939.jpg

iRCタイヤも出展し、VE-33s GEKKOTAをはじめとしたタイヤの販売、装着サービスをおこなった。また、iRCサポートライダーの高橋博、和泉拓も会場に姿を見せ、時にはコースの横で、時には走りながらエントラントにアドバイスをおくっていた。

IMG_5638.jpg

ここでは30日のミディアムクラスで、VE-33s GEKKOTAを履いていたライダーにタイヤの感想を聞いてみた。

IMG_4811.jpg
IMG_6211.jpg

#1 岡庭大輔
和田屋 SRC with 本澤会
BETA X-Trainer300
「簡単に言うと根っこもガレも大丈夫なVE-33という感じです。例えばVE-33でヒルクライムの途中で根っこに引っかかって止まってしまうと空転してしまうのですが、VE-33s GEKKOTAだとちょっと開けてやるとしっかりトラクションして簡単に脱出することができました。また、VE-33が苦手だったゴロゴロ動く石が多いガレた沢でもまるでiX-09w GEKKOTAのようにグリップしてくれ、iX-09w GEKKOTAが苦手だったサラサラの土やヒルクライムではまるでVE-33のようにトラクションがかかります。結論としては本当にオールマイティで最強のタイヤだと思います。昨日はオフロードパークSHIRAIで一枚岩の岩盤とかも走ってみましたが、そういうところでも全然大丈夫でした」

IMG_5562.jpg
IMG_4280.jpg

#30 大谷優太
TNP畳のシミ
BETA X-Trainer250
「ふかふかのヒルクライムはもちろん、根っこでもしっかりグリップしてくれました。わざと根っこで止まってゼロ発進を試してみたりしましたが、ちょっと下がって勢いをつければ簡単にクリアできました。ガレはやっぱりiX-09w GEKKOTAの方が良いのですが、VE-33に比べれば全然よくなっていますね。あとはサイドのブロックが柔らかいのに、キャンバーの性能がすごく高いです。一回わざとキャンバーのラインを外してみたのですが、それでも落ちることもなくスススッと進んでくれて復帰することができました。まだすごいマディの時に試していないので、そこが気になりますが、かなりオールラウンドなタイヤだと思います。今回はこのタイヤのおかげで5位に入賞することができて、本当に嬉しかったです!」

IMG_5844.jpg
IMG_6217.jpg

#19 吉田卓哉
HTR
KTM 250EXC
「今回空気圧0.25で使ってみました。最初はVE-33に近い感じなのかな、と思ったのですが、ガレ場や根っこでもちょっとスピードがあればしっかりグリップしてくれてクリアすることができました。前回このレースに出た時は根っこにかなり苦労してしまいましたので、本当に助かりました。少しスピードが出た時も不安感はありませんでした。1レース終えましたが、まだ全然減っていませんでした。ハード系だけでなくクロスカントリーにも強いというので、次回WEX GAIAもこのまま使ってみようと思います」

IMG_5217.jpg
IMG_6228.jpg

#68 山中尚
クレィジーマウンテン
YAMAHA セロー225
「今日は空気圧0.3で走りました。ドライでコンディションも良かったのですが、とにかくグリップが良かったです。ふかふかの登りでもちゃんと刺さってくれるし、根っこやガレでも滑らないので、本当にオールラウンドなタイヤだと思います。普通のVE-33よりも推進力が強いと思います。下りの時もリアタイヤがちゃんと入ってくれるので、コントロールがしやすかったです。ブロック触った感じだとキャンバーで刺さらないんじゃないかと思っていたのですが、走ってみたらキャンバーもちゃんと刺さってくれて、気持ちよく走れました。またマディになったりしたらどんな感じなのか試してみたいですね」

IMG_6105.jpg
IMG_6223.jpg

#16 横塚健
FUNAI RACING
BETA X-Trainer300
「岩場もヒルクライムもすごくグリップして最高でした。前回は普通のVE-33で走ったのですが、自分の実力不足もあって一周することができませんでした。でも今日はVE-33s GEKKOTAのおかげで一周することができました。ショルダー部の剛性が普通のGEKKOTAよりも高いのか、キャンバーも全然滑ることなく、ガレた沢でもしっかりグリップしてくれて、楽しく走ることができました。僕みたいな初心者でもうまくなった気にさせてくれる、本当に素晴らしいタイヤです」

IMG_5409.jpg
IMG_6230.jpg

#15 武内祐徳
まえのめりHED部
YAMAHA YZ125X
「まずタイヤ交換がすごく楽でした。VE-33よりもサイドが柔らかいのでビードを入れるのが楽で、GEKKOTAだと柔らかすぎて入れたビードが戻ってきてしまうことがあるのですが、VE-33s GEKKOTAはパコッと入って戻ってこないので、とてもやりやすかったです。走りは一番良かったのはガレた沢ですね。普通のVE-33だと少し弱かった部分だと思うのですが、本当によくグリップしました。そしてキャンバーやふわふわのヒルクライムでもしっかり刺さってくれます。根っこで一回止まってしまっても、ちょっと下がってアクセル開けてあげれば簡単に再発進ができました」

IMG_5705.jpg
IMG_6234.jpg

#4 小牧利章
PSエディーwithカミナリ
BETA X-Trainer300
「空気圧0.3で使用しました。やっぱり沢が特に良かったですね。iX-09w GEKKOTAみたいにぐっぐっと前に進む感じがしました。ちょっとガレた林道とかでも全く問題ないですし。あとやっぱりサイドがけっこう硬いので、くねくね切り返しながら登っていくようなキャンバーでも刺さってくれて、落ちそうな気配はありませんでした。根っこも大丈夫でしたが、一箇所だけ、さすがに青竹は厳しかったですね。ツルツル滑って怖かったです。でもこれはどんなタイヤでも同じだったかな」

2018年04月17日

マディの広島テージャスランチでJECが開幕、前橋孝洋は6位

posted by IRC TIRE MCJ staff at 15:50 | レースレポート
JEC全日本エンデューロ選手権 第1戦 広島大会
日時:4月15日
会場:広島県テージャスランチ
天気:雨
コンディション:ウェット
PHOTO&TEST:アニマルハウス

例年よりも一ヶ月ほど早く開幕した全日本エンデューロ選手権。

_Q6T4293.jpg

天気予報通り、土曜の夕方から降り始めた雨がテージャスランチの難易度をあげる中、ライダーたちはロールオフゴーグル、ヘルメットバイザーの泥除け、レインウエアなどそれぞれのマディ対策をとった。雨の影響を鑑みて、一部コースも修正されることに。

_Q6T4297.jpg

グラストラック、沢などを組み合わせた1箇所のテストが用意され、IA、IBクラスには2周ごとに5分ずつ持ち時間が短縮される変則タイム制が採用。最後の一周25分設定はかなり厳しく、IA、IBともに下位のライダーでなくとも遅着ペナルティがついてしまったほど。

_Q6T5097.jpg

昨年のISDEワールドトロフィーチームで世界の走りを目の前にした前橋孝洋は、2周目のテストでクラス4位と好スタートを切った。しかし、他のランカーたちが周回を重ねるごとに着実にタイムを縮めていく中、思うように順位をあげることができず、最後の9周目でのミスもあり6位となった。

_MG_7940.jpg

ゼッケン3の熊本悠太は地元広島での大会。勝手知ったるテージャスランチでしっかりとポイントを稼いでおきたいところ。2周目のテストで7位とまずまずのスタートを切ったが、そこからなかなかタイムを詰めることができなかった。1分のペナルティも背負い、10位。

_MG_7807.jpg

トロフィーチームとして11月にISDEチリ大会に出場する荒川一佳はゼッケン14をつけての出場。すべてのテストで自身のゼッケンより上の順位をキープ。特に3周目、4周目にはシングルリザルトを記録した。レース中に右手人差し指を負傷するも大きくタイムを落とさずに周回。ラストラップでタイム制限が厳しくなったところで2分の遅着ペナルティをもらい、12位という結果。

_Q6T6107.jpg

IAルーキーの新沼光は、今年からサポートに回った和泉拓の店に残っていたというタイヤボールを実戦投入。3周目のテストでは12位を記録する好タイムを出すが、オフシーズンに満足な練習時間を取れなかったという新沼は、それがベストリザルトとなった。

_Q6T5358.jpg

また、IBクラスには飯塚翼がエントリー。十分にIAクラスでも通用するタイムで、2周目のテストで3番時計を出すと周回を重ねるごとにタイムを縮め、7周目、8周目には1番時計を記録。わずか7秒及ばず優勝を逃すもクラス2位でレースを終えた。

優勝した保坂修一とともに、昨年Nクラスでエンデューロデビューしたばかりだが、それぞれにモトクロスやクロスカントリーで経験を積んできたライダー。昨年までは「今後の成長が楽しみ」と言われていたが、すでにそのレベルは超越しており、来年IAクラスに上がればすぐにでも表彰台を狙える走りに日本中のエンデューロライダーを驚かせた。

_MG_7653.jpg

ウィメンズでは菅原聖子がフルサイズであるYZ250FXを操り、クラスで唯一9分台のタイムを記録。4テスト中3つで一番時計を出し、接戦を制してクラス優勝を決めた。10月にドイツで開催されるFIM WOMEN'S ENDUROへの派遣に近づいた。

前橋孝洋
モトクラブオープンエリア
KTM 250EXC-F
前:iX-09w(ムース)
後:BR-99(ムース)
「やっぱりモトクロスIAの壁は厚いですね。ここから上にいくためにモトクロスの練習を取り入れたり、釘村選手と練習したりとかしてきましたが、およびませんでした。マディが苦手なこともありますが、もうちょっと上に行きたいです。次のコスモスポーツランドも石が多かったりと今回と似たコースなので、そういうところをしっかり走り込んでいきたい。
 ルートで少しだけ苦労しましたが、ちゃんと合わせて行けばタイヤもグリップしてちゃんと登ってくれました。今回はフロントにiX-09wをチョイスしたのですが、濡れた岩で少し弾かれた印象があったので、iX-07sの方がよかったかも知れません」

熊本悠太
Team BETA バイカーズベア
BETA RR2T300
前:iX-09w(ムース)
後:BR-99(ムース)
「今回は欲張って転んだりテストでハマったり、前半のダメだなっていう気持ちをそのまま引きずってしまいました。中盤くらいからは全身攣ってしまって思ったような走りができませんでした。しっかり水分とったんですけど、痙攣が治らなくて。せめてオンタイムだけでも、と思ったのですが、タイムコントロールミスで1分のペナルティをもらってしまい、順位を一つ落としてしまいました。
 タイヤは食わないところはなく、ルートもテストもよかったですよ。一気に開けるとスライドしてしまうし、ブレーキングも勢いよく入ると真横を向いてしまうくらいコンディションが悪かったのですが、感触は良好でした。高めのギアで合わせて行ったりもしてみたのですが、難しかったです」

荒川一佳
FFMC-岡山&SHELCO racing
SHELCO SE-R 250
前:iX-09w(ムース)
後:BR-99(140ムース)
「前半のテストではまずまずの走りができたと思います。中盤ペースが分かってきて、スピードをあげたのですが、些細なミスでタイムを詰めることができずにゴールしてしまいました。乗れていた感覚があっただけに、残念です。
 フロントに関してはハイスピードからタイトコーナーで安定したグリップ感があって、とてもスムーズに乗れて助かりました。路面はスリッピーでしたが、マディでも埋まるような場所がなく、リアのBR-99も最後までいい仕事をしてくれました」

新沼光
Team BETA ストレンジモーターサイクル IRC
BETA RR2T250
前:iX-07s
後:BR-99(タイヤボール)
「今回、初のIAとしての参戦でしたが、ルートがすごく難しくて、しっかりやられてきました。でもタイヤは最初から最後までグリップしてくれてすごくよかったです。タイヤボールですけど、ムースとチューブの中間位の感じで、BR-99の組み合わせがすごくよかったです。入れ替えはちょっと面倒くさいですけど、すごくいいです。ちゃんとバネっぽさもあって。パンクもほとんどしないし、してもボールがいくつか潰れるだけなので、案外いいですよね」

_MG_8009.jpg

飯塚翼
成田MXパーク with オレンジカウンティ幕張
KTM 250EXC-F
前:iX-07s(ムース)
後:BR-99(ムース)
「カチパン路面ではタイヤが回った分だけ走っていく感じがして、とても好印象でしたが、マディのレースではフロントが少し滑る感じがしました。リアはマディ路面でもしっかりグリップしている感じがして安心できました。レースが進み、コンディションが回復するにしたがってグリップが増し、後半の乾いた路面ではどんどんタイムを詰めていくことができました。次戦は前半からムラのないタイムをだし、優勝を狙いたいと思います」

_MG_7975.jpg

菅原聖子
Flagship Racing
YAMAHA YZ250FX
前:iX-09w
後:VE-33
「今回はマディ路面にもかかわらず、フロントの接地感がすごくよくて、リアもどこでも滑ることなく、コーナーでもアクセルを開けながら曲がって、攻める走りができました。テストで一回増田選手を抜いた後、ずっと追いかけられた時に一番タイムが良くて9分台を出すことができました。ドイツのWOMEN'S ENDURO出場支援は、もし取れたら行きたいと思っていますので、また頑張ります」