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2016年07月06日

G-NET第3戦 雨のサバ広でゲコタがワンツー

posted by IRC TIRE MCJ staff at 11:43 | レースレポート
G-NET第3戦 サバイバル広島
日時:6月26日
会場:広島県テージャスランチ
天候:晴
コンディション:マディ
PHOTO&TEXT:稲垣正倫

G-NET第3戦のレース週は金曜まで警報レベルの大雨が降り続いた。よく「雨のテージャスは難易度が跳ね上がる」と言われ、コースコンディションが心配されたが、土曜の朝には雨が止み、レース当日は快晴となった。概ねコンディションは良好だが、ところどころに脱出不可能なレベルの沼が出現し、多くのライダーを苦しめていた。コースの設定は、主催側としては「雨設定」の幾分優しいものであったが、ここはサバイバルIN広島。ハードエンデューロであることに変わりはない。

こんな日には特にタイヤの選択が勝負のカギを握る。

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120台以上が横一列でスタートするサバイバルIN広島。19年の伝統であり、その風景は日本とは思えない迫力。序盤はこちらもIRCタイヤを装着している熊本悠太が先行し、レースをリードした。

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スタート直後から、混乱がおそう。これもサバ広ならではのシーン。

1周目、トップで帰ってきたのは若手の熊本。この姿に、渋滞で難儀するバックマーカー達は驚きを隠せない形。モトクロス譲りのスピードと、テージャスランチを地元とする強さ、そしてハードエンデューロライダーとしての巧さが、開花した形だ。

少し離れて河津浩二が姿をみせ、G-NET常勝の高橋博は3番手に。しかし、熊本は中盤で水回りのマシントラブルで失墜。レース時間+50分以内でチェッカーを受けないと、完走認定されないサバ広のルールをみて、3周でゴール前でのフィニッシュ待ちを余儀なくされてしまう。また、高橋博もフロントタイヤをパンクさせてしまい、手痛い後退。

河津はトップを守って4周目へ。+50分以内のルールで4周目に入るのをためらうライダーが多い中、和泉拓と大西実がぎりぎりのタイムで突入。和泉は5位でみごとに完走を遂げた。また、トップの75%を周回しないと完走にならないルールも手伝って、結局のところ完走は3周してチェッカーを受けたもののみ。その数、わずか12名という結果。河津は食い下がる高橋から逃げ切って、優勝。

IRC ix-09wゲコタは、このレースで河津、高橋、後藤英樹の順で表彰台を独占。ハードエンデューロでの強さを存分にアピール。

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河津浩二が優勝。エルズベルグロデオ参戦経験あり、G-NET JAPANの立役者でもあるトップランカー。

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熊本悠太はレース中盤でマシントラブルで失速。6位でフィニッシュ。

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高橋博はフロントタイヤがパンク、第2戦に引き続き悔しいマシントラブルでの後退を余儀なくされてしまうが、じりじりと追い上げて終盤ではトップ争いを繰り広げる。しかし、一本しかないラインでは勝負を仕掛けることもできず、2位でフィニッシュした。

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和泉は試験的にムース+GEKKOTAを履いて挑んだが、思うようなグリップ感とならず苦戦してしまう。2周終わった時点でピットインし、リアをチューブタイヤのVE33にチェンジ。ギリギリのタイミングだったが4周目に突入し5位にランクイン。

河津浩二
G-NET HARD
KTM 300XCW
前:ix-09w(空気圧0.4)
後:ix-09w(空気圧0.2)
「今日はちょっと棚ボタ的な感じがしますね。みんなレベルが高かったし。上位はなかなかミスをしないので、その中でどれだけペースを維持するか、でしたね。最後の一周はロッシさん(高橋博)とずっと一緒で、一本しかないラインになんとか先に進入できたので先にゴールできました。タイヤは前後ゲコタでチューブです。ゲコタは空気圧0.2で一番グリップしますね。でもそれでロッシさんみたく飛ばしたらパンクしますから。ロッシさんとtacさん(和泉拓)がムースで、特にtacさん後ろから見てたら全然ダメで、いつものtacさんじゃなかったので、今日はもらった! と思いました。熊本悠太くんはすごい速くてビックリしましたが、あのスピードで森に入ってってラジエーターぶつけちゃったから勝てましたけど、あのスピードは要注意ですね」

高橋博
風の会 YSP磐田エンジョイズ
YAMAHA YZ250FX
前:ix-07s(空気圧0.5)
後:ix-09w(ムース)
「タイヤが下りでしっかり刺してくれて、一周目はうまく乗れてたんですけど、二周目にフロントがパンクしちゃって、修理でタイムロスしてしまい、せっかく稼いだアドバンテージを一気に失ってしまいました。前回パンクして懲りて、ずっとムースで練習してたんですけど、今回は作戦を変えてチューブにしたらまたパンクしちゃったっていう。あとリアのムースがここの粘土質のツルツルした路面と相性が悪くて、厳しかったです。チューブだったら全然問題なかったと思うのですが。最後は河津さんがどこかでミスするんじゃないかと無理に攻めずに一本しかないベストラインでプレッシャーかけながら待ってたんですけど、ダメでしたね。でもパンクしたわりには上出来だったと思います」

和泉拓
Team Beta ストレンジモーターサイクル
Beta RR2T
前:ix-09w(ムース)
後:ix-09w(ムース)→VE33(チューブ)
「試験的な意味もあって、前後ともムースにゲコタで挑んでみたけど、スタートしていきなりすごい滑ってビックリしました。みんながすんなり登ってくところでも登れなかったりして、二周したところでリアをホイールごとチューブのVE33に変えたら全然登るようになりました。ムースだとグリップが落ちることはわかっていましたが、それでも大丈夫だと思った。ムースはまだまだテストしないと難しいですね。いいテストができたと思って次に繋げます」

2016年06月30日

JEC第2戦近畿大会 雨の阪下でルーキー熊本が、自身初表彰台へ!

posted by IRC TIRE MCJ staff at 20:12 | レースレポート


JEC 第2戦 近畿大会
日時:6月19日
会場:プラザ阪下
天候:曇のち雨
コンディション:マディ
PHOTO&TEXT:稲垣正倫

全日本エンデューロ選手権第2戦はプラザ阪下にて開催。朝から曇り模様だった天候は昼頃から雨が降り出し、次第にコースコンディションが悪化。それにともない激下りやヒルクライムをカットしながらレースが進行。

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IRCサポートのIAルーキー熊本悠太と前橋孝洋は好成績。プラザ阪下を苦手と語る熊本は、序盤こそ慎重な走りだったが、後半になるにつれて攻めの姿勢を見せて好タイムを連発。ファイナルクロスではホールショットを獲る走りを見せてIAクラス3位に入賞した。

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前橋は序盤、調子よく3位をキープ。テスト区間によっては2位で通過するところもあったが、前走者をパスする際にわずかな判断ミスがありタイムロス、最終的には4位という結果に。両選手ともに第1戦に続いて好成績を収めた。



他には小菅浩司が7位、荒川一佳は8位、小菅泰輝が10位、大河原潤13位、柳原博一14位という結果に。IBクラスでは在原勉が4位にはいった。

熊本悠太
TEAM BETA バイカーズベア CFC
Beta RR2T300
前:ix-07s(0.8ムース)
後:BR99(0.8ムース)

「今回のプラザ阪下は今までに良い成績が残せていないし、正直苦手意識があったので、とにかくミスをしないよう着実な走りをしようと思っていました。午後からの雨は酷く、路面は粘土質で、無理にアクセルを開けるとハイサイド、気を抜けば一瞬でスリップダウン、クラッシュするような状況でした。しかしテストを重ねるうちに、どの程度まで攻められるか掴めてきましたし、タイヤを信頼してアクセルを開けていけました。おかげで後半になるほどタイムを縮める走りが出来たと思います。一つのテストで同クラスの選手を2人も抜かせる時もあったくらい、いい走りができました。ファイナルクロスは順位を守りたかったので最初は前に出て無理せず走り、そこそこでゴールする作戦でしたが、スタートでよくグリップし、ホールショットも取れたのでうまくいきました!」

前橋孝洋
モトクラブオープンエリア
YAMAHA YZ250F
前:ix-09w
後:BR99

「フロントix-07sとix-09wで迷って09にしました。でも雨だったので07でも良かったかもしれませんね。けっこう開けてフルブレーキングからのターンが多かったです。序盤はもう3位で決まったと思ったんですけど、なかなか難しいですね。2位で回れたテストも2つあったので、前走者を避けられずスタックしてしまうミスがなければ、ミスをリカバリーできる速さがあればもっといけたと思います」

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小菅浩司
AMSOIL SHERCO OA RACING
SHERCO SEF250
前:ix-09w
後:BR99

「フロントは07と悩みましたが、阪下の路面は硬いので、結果的には非常にいいセットで攻められました。午前中のテストだけなら5位につけていたので、狙い通りのセッティングでタイムが出せたかな、と思います。今年は順位は狙わず、自分の練習したものを発揮できるように走っています。コースが、ちゃんとクローズドの良さをわかってる人が作ってるから、コンディションが悪化しても破綻することなく走れたので良かったですね」

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荒川一佳
FFMC-岡山
YAMAHA YZ250
前:ix-09w(空気圧0.95)
後:BR99(空気圧0.85)

「雨のプラザ阪下でix-09wで走るのは初めてで不安だったんですけど、レースが始まってみればブレーキング時もグリップを失うことなく、中速コーナーもしっかりグリップして、思ったよりも良いリズムでレースをすることができました。レース結果は8位で、ミスが多く、レースを上手くまとめることが出来ませんでしたが、攻めの走りができたので総合的には良い方向だったと思います」

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小菅泰輝
AMSOIL SHERCO OA RACING
SHERCO SEF250 FACTORY
前:ix-09w
後:BR99

「体力不足ですね、完全に。最近は仕事ばかりで、あまり練習時間が取れていないので。タイヤは最高でしたね。阪下は土質が硬いから、07だとよれちゃうのですが、09は踏ん張ってくれました。今年は目標としては一回は表彰台に登りたい。次の日高は狙っていきます」

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大川原潤
ベータ ウブカタジャパン ロッカーズ
Beta RR2T250
前:ix-09w
後:BR99

「けっこうヘタレたムースを入れてきたんですけど、タイヤは全然よくグリップしてくれたし、マディの坂もよく登ってくれて助かりました。けど力が足りず、不甲斐ない結果になってしまいました。日高とSUGOで頑張ります」

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柳原博一
ダートバイクZIM-MONDO MOTO
KTM 250SX-F
前:ix-09w(空気圧0.75)
後:BR99(空気圧0.7)

「最初の序盤は激下りがあったので、そういうところは07のほうがいいんですけど、09はけっこうブロックが高いので、下りのキャンバーも滑らないで走れました。本当はムースで出たかったんですけど、ムースがヘタってビードが落ちちゃったので、チューブで出ました。サスペンションをモトクロッサーのままで乗ってるので、すぐフロントが逃げてしまって苦戦しました」

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在原勉
NEO JAPAN with 尾崎博史税理事務所
KTM 250EXC
前:ix-07s
後:BR99

「阪下のわりにはビチャビチャで、前後ともムースだったので、最初は空気圧が高くて若干滑ったり空回りしたりしてたんですけど、岩盤とかでもちゃんとトラクションしてくれて、全体的にはすごいいいタイヤでした。あとはライダー次第ですね。前半ちょっとペース上げられなくて、後半もだらだら行っちゃって。普段と装備を変えてしまったせいで慣れなくて。次はもうちょっとペースをあげられるように頑張ります」

2016年05月24日

JNCC第4戦 超大型ルーキー、斉木達也の走りをゲコタが支える

posted by IRC TIRE MCJ staff at 17:03 | レースレポート
JEC 第4戦 ジョニエルG
日時:5月22日
会場:長野県爺ガ岳スキー場
天候:晴
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:稲垣正倫

日本最大のクロスカントリーJNCCも、いよいよ中盤戦にさしかかり第4戦。シリーズ中でも難易度の高い爺ガ岳のコースは、特にガレ対策としてix-09wゲコタへの呼び声が高いところ。ただし、トップクラスのライダーからは「ガレのスピードはさほど関係ない」とされており、ソフトコンパウンドのタイヤは耐久性を危惧される傾向にある(ただし、ix-09wゲコタは世界最大最難のハードエンデューロであるエルズベルグでも、テスト済みで、ブロックが飛ぶようなことはなかった)。

タイヤでサポートを受けていない斉木達也は、第3戦広島で結果を残せなかった雪辱を果たすために、爺ガ岳に向けてゲコタを手配。当日の情報次第で、ゲコタを履くか、モトクロスタイヤを履くか決めるという方針で、結果ゲコタをチョイスした。

このタイヤ選択が功を奏して、斉木はオープニングラップから他を圧倒するスピードで爺ガ岳を席巻。昨年のチャンピオン渡辺学に2分ほどのリードを築いた上で、なお攻め続ける。その姿勢は、斜度の激しい名物セクションガレクライム(今回はダウンヒルとして使用)に特にあらわれ、現場にいないXCファンをもムービーを通じて魅了するスピードで一躍話題に。「小池田さんが追ってくることも考えて、余力を残していた」と斉木。さらには、レース中にスロットルチューブがちぎれるというアクシデントで、ピット作業を余儀なくされたにもかかわらず、圧勝を遂げた。

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斉木達也
KTM XPK Racing
KTM250SX-F
後:ix-09wゲコタ

「思っていた以上によかったです。ゲレンデの土部分は、少し走り辛いですけどガレっぽいところは、けっこう食ってくれましたね。石のところ狙って走っていけば、スピードを稼げます。ふかふかのとこ入っちゃうと、タイヤがよれてしまうので、避けて走っていました。ガレを狙ってコーナーとか曲がって行く感じです。ロックンロールリバーとかガレクライムは本当に助かった。本当に無敵だと思いましたね!
 ガレクライムの下りも、タイヤの山があるうちは良かったけど、山がなくなってきたら(今回は、斉木の全開3時間走行で、ブロックがだいぶ飛んでしまった)、ちょっとハイサイドまではいきませんでしたが、横滑りが出てきました。山なくなってもガレの登りは全然関係なくグリップしてくれましたよ。今回はガレが多かったから使わせてもらったんですけど、選択的には大成功でした」

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CGC/G-NET第2戦 ゲコタフロントの本領発揮

posted by IRC TIRE MCJ staff at 16:33 | レースレポート
CGC中部エンデューロ選手権/G-NET第2戦 斑尾サンパティックエンデューロ
日時:5月14日、15日
会場:斑尾サンパティックスキー場特設コース
天候:晴
コンディション:
PHOTO&TEXT:稲垣正倫

土曜日には初心者向けのおたまじゃくしクラス90分レースとフリー走行、日曜日には中級者向けのさわやかクラス120分レースと、日本一の難易度を誇るハードエンデューロ、G-NET戦を兼ねて行われる上級者向けのゲロゲロクラス180分レースが開催。

当然、多くのライダーがもっとも気にかけるのがタイヤの選択。

IRCは、ハードエンデューロ専用ソフトコンパウンドタイヤ、iX-09W GEKKOTAのフロントを4月にリリース。開発から携わったIRCサポートライダー2名が装着して出場したが、和泉拓は得意な沢で苦戦し、チェーン外れトラブルもあり6位。高橋博(ロッシ)はパンクやエンジントラブルに悩まされ10位という結果に。

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SUGOアタックエンデューロ 予想外の難易度に大反響、前後ゲコタ推奨レース

posted by IRC TIRE MCJ staff at 16:26 | レースレポート
SUGOアタックエンデューロ
日時:5月3日
会場:スポーツランドSUGO
天候:晴
コンディション:
PHOTO&TEXT:稲垣正倫

スポーツランドSUGOの敷地全域を使い、ストレンジモーターサイクルの和泉拓が腕によりをかけてコースを開拓。チャレンジクラス90分とアタッククラス180分の2クラスが用意された。

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難所系エンデューロレースの登竜門的なレースとして認知されていたが、レースが終わってみると、アタッククラス71名のエントリー中、56名が一周できずにタイムアップ。チャレンジクラスも、エントリー65名中、52名も一周できずにレースを終える結果なった。合計で108名ものライダーが一周できないというG-NET並みの超難関レースに。スタートしてすぐに待ち受ける、もはや名物と言ってもよい5段ステアは話題に。また、パドックヒルという名が付けられたヒルクライムは相当な難関に。激下りに関して言えば、特に新しく発売されたフロントのゲコタが大活躍。レース会場でも、急遽ゲコタに交換するライダーが多く見受けられた。

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アタッククラスで優勝したのはKTM250EXCを駆ってコースを3周した木村吏。ゲストライダーの近藤有介、藤原慎也らをさしおいての激走で、レース序盤にチャンバーが外れてしまうトラブルに見舞われながらも、圧倒的な強さを発揮。

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レース翌日には和泉拓らによる講習会もおこなわれており、こちらも好評。来年にむけて、評判が高まっており、はやくも期待の声がかかる。

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