IRC TIRE MOTORCYCLE TIRE SITE

2015年09月02日

SAKHALIN 3DAYS HARD ENDURO参戦レポート 後藤英樹

posted by IRC TIRE MCJ staff at 11:45 | レースレポート
中野選手に続き、SAKHALIN 3DAYS HARD ENDUROにIRC製品で参戦してくれた後藤英樹選手よりレポートが届きましたので紹介させていただきます。

1.jpg


クラス:Pro
結果:8位/13台
天候:晴、曇
路面コンディション:ドライ・マディ
使用タイヤ
F:iX-07S(ムース)
R:iX-09W GEKKOTA(ムース)
マシン:ヤマハ YZ250FX
TEXT:後藤英樹

11.jpg


競技形式について
ロシアではルーマニアクスの人気が高く、実際に参戦しているライダーも多数おり、スタッフの中にはコースディレクターをされた方もいました。その為ルーマニアクスを3日間に短縮した競技形式で開催され、
DAY1
エンデューロクロスという一周2分程度の人口セクションを設置したコースでのタイムアタック
DAY2
ユジノサハリンスク周辺の山を3つ超える約70キロのルートをGPSに従って走行
DAY3
ユジノサハリンスクから山をいくつも越え、コルサコフの海岸まで至る約120キロのルートを走行
3日間の総合成績で順位を決定するという内容で行われました。

12.jpg



DAY1:
ログプールで前走者を難しいラインからパスしようと試みたのですが、
切り株の根に挟まりタイムロスをし、決勝に進むことができませんでした。

DAY2:
非常に難易度が高く、日本の競技のようにきれいに開拓はされたコースではなく、完全に「山」のルートでした。その為ヒルクライムのような要素は一切なく、ハードなシングルトレイルと、立木・倒木・膝ほどの茂みに阻まれて直登ができず、助走が取れないような山の斜面が殆どでした。
現地のライダーは他社製のエクストリームタイヤの装着率が高かったのですが、特にガレ場や木の根ではiX-09W GEKKOTAのパフォーマンスの方が高く、体力の消耗を抑えて走行することができました。3時間経過時点では入賞したライダーを視界に捉えながら順調に走行していましたが、1か所急斜面でふかふかの腐葉土路面がひたすら300m程続くセクションがあり、左右にキャンバー走行しながら少しずつ登りクリアしました。このセクションだけで2時間程かかってしまい後半の一部ルートを走行できませんでした。

7.jpg


DAY3:
極端な難所は最初の部分と要所毎にある程度で、スピードの出る区間とテクニカルなシングルトレイルが多いルート設定でした。ただ、沼地を通るルートが多く、平坦なのですが何度もスタックしそうになり一時も気が抜けないルートでした。初日に消耗していたこともあり、途中まで山本選手と協力して走行し、8時間の設定タイムを10分オーバーしてしまいましたがフィニッシュすることができました。

4.jpg


5.jpg


3日間でフロントタイヤは1本、リアタイヤは2本で合計200キロ程走行しました。
前述のとおり、ヒルクライムがほとんどなく、丁寧なアクセルワークを要求されるセクションが多かった事と、林道等のハイスピード区間は石の全く混じっていない土の路面だった為、タイヤの消耗はほとんどなくiX-09W GEKKOTAが本当に良くグリップしてくれました。

日本人初参戦のレースでしたが、G-NETで上位に入ることができれば十分参戦できるレースだと思います。クラス分けもありますので、裾野は広いです。ホビークラスであればスタッフもかなりフォローアップしてくれるようなので、安心して参加できます。プロクラスはルーマニアクスでいうとシルバークラスより少し簡単なルートだそうです。レース後に色々情報交換しましたが、今回参戦した日本人ライダーのレベルでルーマニアクスに参戦するとブロンズクラスは全く問題ないそうで、シルバーだとちょっと…だそうです。

今回のレース参戦は、IRC TIRE様、BIG TANK春木さん、ヤニーナさん、G-NET HARD ENDURO JAPAN河津さん、ギャングパーツ小林さん、SLFなみあい北澤さん、サイクルショップ168、ストレンジモーターサイクルADタクさん、森耕助さん、シルバラード上田さん他、本当に大勢の関係者の方々のおかげで貴重な経験をすることができました。 未熟さゆえに結果で報いることができませんでしたが、今回の経験を活かし、次に繋げて挽回したいと思います!

本当にありがとうございました!!




SAKHALIN 3DAYS HARD ENDURO参戦レポート 中野誠也

posted by IRC TIRE MCJ staff at 11:28 | レースレポート
1.jpg



クラス:Pro
結果:6位/13台
天候:晴、曇
路面コンディション:ドライ・マディ
使用タイヤ
F:iX-07S(空気圧0.8)
R:iX-09W GEKKOTA(空気圧0.6)
マシン:ホンダ CRF280R
TEXT:中野 誠也(九州男塾 葛城組 JERRY`S 高石二輪レーシング)

今回はレースの事前情報がかなり少なく、どんな場所をどのように走らされるかが全く解らなかった事もあり、ハードエンデューロラリーと言う名称からも、スタート時はリアの空気圧0.8で臨みました。

スタートしてすぐの第一セクションで引っかかってしまい、黒土の少し湿った、モンスクの様に(縫って登っていく)難しい類のヒルクライムだった為、急遽 即座に空気圧を(0.3)付近まで落とし登頂したのですが、2日間を通して空気圧を落としたシチュエーションはこの時のみでした。

その後は(0.6)付近で2日間とも走りきりましたが、ウッズ、ガレのヒルクライム、沼地、川渡り、林道区間、どのシチュエーションにおいてもグリップ力に不満を感じる事はありませんでした。
現地プロクラスのライダーは他社製品のソフトコンパウンドタイヤにチューブリスのセットで かなり空気圧を落としたセッティングの選手が多かったのですが、色んなライダーのライディングを見ていても、どの局面においてもGEKKOTAのグリップ力の方が優っているのが良く解りました。

5.JPG


1日目、2日目とも、新品を取り付けてレースに望み、特に2日目は総合計走行距離が120Kmを超えるハイスピード区間の多いコース設定でしたが、四国での事前テストほどの減りやダメージはなく、まだまだ使用可能なタイヤ残量レベルで二日間を終える事が出来ました。

本戦初日の前半は、初めての経験のGPS(ガーミンetrex30)の扱いが全く解らず、 大幅なミスコースをする事になってしまい、かなりのタイムペナルティーを課せられましたが、逆に前半のルートミス中は ほとんどを ホビークラスルートで走ってしまっていた為に、 この事がきっかけで 結構な数のホビーライダーと触れ合うことができ、困っているライダーをヘルプしたり、ラインを教えたり、厳しいセクションを綺麗に抜ける自分を見せる事が出来たり、ドリンクが無くなっていたライダーにドリンクを別けてあげたりと、絡んだ選手みんなが驚いてくれた位に、ホビークラスの選手の人達に自分自身を凄くアピール出来た結果になったと思っています。
この日は大幅なルートミスからルート復帰したあと、途中で迷っている所に たまたま出くわした この日トップの#8の選手と20分位競った後、ほぼ同タイムで2位でオンタイムゴールしました。

2日目はGPSの扱いに慣れてきたという事もあって、前半からプロクラスのライダー達のバトルに上手く絡む事ができ、ゴールまでの8時間、約120Kmのルートを 入れ替わり立ち替わり 3人のライダーと走ることになり、最終的に この日は4位でオンタイムゴール。
前半は予選トップのセルゲイ、中盤は2日目3位のサーシャ、中盤からゴールにかけては初日3位のアンドレと、
地元の有力選手達と競って一緒に走れたおかげで、自分にとって良い結果に繋がったと思っています。

3.JPG


8.JPG


最終日も初日と同じで、言葉は違えど一緒に走る時間が長ければ長いほど現地ライダーと通じ合うことができ、ゴールした後も自分のマシンのセットアップやiX-09W GEKKOTAの事、なぜ4サイクルでそこまで走れるのか、等、興味深々で、プロ、ホビー問わず、色んなライダーからの質問攻めに合いとても楽しい時間を過ごしました。

6.JPG



総合結果は、初日はゴールこそ早かったものの、途中ルートミスによるペナルティーが合計で(7時間半)課せられてしまい、2日目のノーペナルティー4位ゴールと合わたトータルの合計タイムから、総合6位という順位で初めての海外レースを終える事が出来たのもGEKKOTAの驚異的なグリップ力のおかげだと確信しています。

1.JPG






2015年09月01日

アジアクロスカントリーラリー2015、宮崎大吾がIRCで2年連続完走

posted by IRC TIRE MCJ staff at 18:39 | レースレポート
昨年に続き、アジアクロスカントリーラリーに参戦した宮崎大吾さんからレポートが届きましたので、下記に紹介させていただきます。

日時:8月8日〜14日
会場:タイ北部チェンマイ〜メーソット〜スコータイ〜プレ
天候:曇り•晴れ
コンディション:ウェット、マディ、サンド、ドライ

TEXT:宮崎大吾(フリーランスエディター)


8月8日にタイの古都チェンマイをスタートし、タイ北部約2500kmを駆け巡り、14日に再びチェンマイに戻ってくるFIM公認ラリー『アジアクロスカントリーラリー2015』に参戦してきました。

このラリーに参戦するのは2度目で、昨年はタイ•カンボジアを舞台とした大会に、ハスクバーナFE501(2014年型)で参戦し、初ラリー参戦ながら、頼れるモーターサイクルとIRCタイヤのおかげで、8位(13台中)完走を果たすことができました。

今年はハスクバーナFE450(2015年型)で、装着したタイヤは昨年同様IRCの『ix-07S(フロント)』と『BR-99(リア)』のセットで、無事19位(40台出走完走36台)でフィニッシュすることができました。

このラリーの特徴は、タイを中心とした東南アジア特有の田園、山岳路、集落などを走破する本格的なラリー競技である一方で、毎晩グレードの高いホテルに宿泊することができるため、整備や食事、睡眠などのケアが充実していることです。また、タイの物価が安いため、美味しい食事や本格的なタイマッサージなどを、コストを抑えながら楽しむことができます。参戦費用も抑えられているので、ラリー初心者でも十分楽しめる大会ともいえます。

ラリーを簡単に説明すると、主催者から渡されたマップ(コマ図)とトリップメーターを照らし合わせながらゴールを目指すもので、ライダーはマップホルダーとトリップメーターを操作しながらライディングに集中します。四輪はドライバーと、ロードブック(マップがブック形式となっています)を読み上げるコドライバーがいるため、役割が分担されていますが、ライダーはそれらをすべて自分でやらなければいけません。整備も基本的には自分でおこないますし、走行中はハイドレーションパックの水分補給くらいしかできません。そんな二輪の冒険性、醍醐味に刺激を受けて、四輪ドライバーから二輪に転向して挑戦するライダーも、このラリーでは増えてきています。

ラリーでは移動区間を「リエゾン」、タイム測定区間を「SS」と呼びます。オンタイムエンデューロでいう「ルート」「テスト」と同じ関係性です。そして、それぞれのスタート、ゴールまでの時間制限「ターゲットタイム」が設けられています。

ラリーの一日の模様を簡単に説明します。

起床•朝食(たいてい4時半から5時くらいに起床)→
第一ライダースタート(前日のSSタイム順に一台ずつスタート。6:30頃から)→
SSスタート地点までリエゾンを走行→
SS1スタート〜フィニッシュ→
サービスエリアで休息•燃料補充など→
SS2スタート〜フィニッシュ→
ホテルまでのリエゾンを走行→
ホテルに夕方到着し、洗車•整備→
夕食•HQ(ヘッドクオーター)から翌日のマップを受け取る→
マップチェック•注意事項書き込み→マップ取り付け→
その後私はラリーレポート執筆→0:00頃就寝

このように、一日中ラリーのことしかやっていません(笑)。
とても贅沢な競技なのです。

それぞれに要する最長時間制限(ターゲットタイム)が定められていて、遅れた場合はタイムペナルティが課せられます。またガソリン補給をリエゾンの途中自分で購入するかサービス隊に入れてもらうか、また整備用工具を携帯するかサポートカーに預けるかなど、個々のスタイルで決めることができます。


元々AUTO(四輪)専用の大会でしたが、2012年に池町佳生選手らの要望に応える形でMOTO(二輪)部門が発足。その初代優勝者は池町選手、2013年はスウェーデンはOlle Ohlsson選手が優勝。そして昨年は5D代表の前田啓介選手が優勝を獲得しました。

本年度は一気にエントリー数40台と増えて、前述の歴代優勝者全員を含め、タイや韓国、スウェーデン、インドネシアなど各国からラリーストが集結しました。日本からも15人が参戦するなど、ここ数年での注目度の向上を証明しています。

さて、私のタイヤ選択は昨年の経験を踏まえたものでしたが、今年は前半のコースが赤土の滑りやすい山岳路と聞いていたので、上れないような坂に直面した場合のことを考えて、最初の2日間は後輪のみチューブを選択しました。実際には、四輪も走るラリーなので、エンデューロの難所のようなセクションはなく、空気を抜かなくてはいけない場面はありませんでした。

そんな赤土ですが、たとえていうと広島のテージャスランチのような感じです。それが10km以上続く道のりが、SS中に2、3回出現するといった具合です。BR-99のメリットは軟質路面でのグリップの良さだと思いますが、この軟質路面でも効果を発揮してくれました。全ライダーを手こずらして、スリップダウンが相次いだ難コースで、私も1-2度転倒してしまいましたが、無事クリアすることができました。

初日、2日目の赤土系コースを終えて、ホテルで陽があるうちに後輪を交換する予定でした…が、ここで問題発生。日本人ライダーの荷物一式を積んだトラックがエンジントラブルで大幅に到着が遅れました。そのため、着替えもなく、しっかり休息できないまま夜明け前に交換することになりました。前日のリエゾンが長く、想像以上に後輪の減りが早かったですが、予定どおり後輪のみ交換。中身を新品ムースに換えます。

3日目はナビゲーション勝負のステージで、乾いたサンド系路面のジャングルの中を細かい分岐を縫うように進みます。この日のナビゲーションの難しさはベテランライダーやドライバーも惑わすほどのもので、私も相当悩みました。寝不足もあって、苦しいステージでしたが、他国のライダーたちと共同で探し当てて、なんとかフィニッシュ。ラリーは国籍を超えて、片言の言葉しか話し合えなくても、心を1つにして目標に迎えるすばらしい競技です。もちろん新品のBR-99は十分なトラクションを得ることができて、道さえ迷わなければ、最高のフィールドでした! その日の夜にフロントタイヤを新品に交換。

4日目は路面も打って変わって、少し湿った日本の林道に近いイメージ。途中に想定外の深い川が出現し、多くのライダーと右往左往していたところ、地元の人が教えてくれた迂回路を使って無事ゴール。この日は予定どおりBR-99を新品に交換しました。

5日目は安全上の問題からSSが短縮されましたが、元々ループコースだったので、主催者はなかなか走り応えのあるシチュエーションを用意していました。腰下まである川を渡るなど、わずか90km弱ながら変化に富んだ面白いコースでした。

そして、ついに迎えた最終日。最終SSは45kmほどの短いもので、この日はややプッシュしながら走ることができて、楽しく最後のSSを終えることができました。
スタート地点のチェンマイに戻る頃には、各国のライダーがすっかり意気投合し感動のフィニッシュを迎えることができました。

BR-99に関しては、夕張2デイズエンデューロや日高2デイズエンデューロ、昨年のアジアクロスカントリーラリーで、あらゆる路面を走ってきて、そのトラクション性をとても信頼しています。コンパウンドが柔らかめだから軟質系路面に強いのが魅力ですが、ハードパック、高速林道、ベストコンディションの土でも、とにかくよく噛んでくれます。減りが早いのも確かですが、減った状態でのトラクションのかかりかたが分かりやすいので、見た目以上の安心感もあります。私自身の反省点としては、後輪のスペアを2本ほど増やして、長いSSの前日には確実に新品に換えておくべきだったということです。しかし結果的にかなり減った状態で、不安なく走ることができたことを加えさせていただきます。

ix-07Sは私にとっては不動のフロントタイヤです。JNCCにフル参戦し始めた4年ほど前から、このタイヤ一択です。しっかり路面に突き刺さり、素直に進行方向に進むことができるタイヤです。特にSS2の前後輪とも常に滑りっ放しの赤土路面でも、終止フロントが安定していたことに助けられました。リアが滑るのはある程度コントロールできますが、フロントが滑りすぎていては、前に進むことさえおぼつかないものですから!

普段はエンデューロ、クロスカントリーを中心にIRCタイヤを装着してレース参戦している私ですが、年に一回のこのラリーでもIRCは手放せないアイテムとなっています。 


宮崎大吾
Team HUSQVARNA NIPPON
HUSQVARNA FE450
前:ix-07S 後:BR-99

総合順位19位(トータルタイム21時間42秒)/全40台参戦 完走36台




Ph1.jpg

写真/高橋学

アジアクロスカントリーラリー2年連続完走を果たした宮崎大吾(TEAM HUSQVARNA NIPPON)

Ph2.jpg

昨年に続きリアタイヤにはBR-99を装着。あらゆる路面での走破性の高さは、未知のエリアを走るうえで安心感を生んでくれる

Ph3.jpg

フロントタイヤはix-07S。エンデューロ、クロスカントリーでも愛用する逸品だ

Ph4.jpg

LEG1、LEG2(2日間)を走り終えたBR-99。ブロックが減った状態でもトラクションしてくれるのが嬉しい

Ph5.jpg

写真/高橋学

チェンマイ市街地に用意されたセレモニアルフィニッシュにて、メダルを授与。2500kmを走破した喜びと安堵感は大きい!




2015年07月16日

JEC第二戦近畿大会 MX-IAを退けて前橋孝洋がIBを圧勝

posted by IRC TIRE MCJ staff at 16:33 | レースレポート
日時:7月12日
会場:大阪府プラザ阪下
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:稲垣正倫(ANIMALHOUSE)

 2年目のプラザ阪下での開催となるJEC近畿大会。世界的にもめずらしいコンパクトなレースを実現するため、エンデューロクロス的なルートをギャラリー前に設置するなどの工夫をこらしたもの。1周の設定タイムは最短17分と短いが、これからのオンタイムエンデューロを示唆するものとして評判は非常に高い。当日は折からの雨続きが一気にあがり、猛暑日となった。身体が慣れていないものが多いなかで、プラザ阪下は36度まで気温が上昇。ライダーには暑さとの戦いとなった。

名称未設定-4.jpg

 前戦にて輝かしいIAデビューを遂げた小菅泰輝は、ミスに苦しみながらも7位につけた。父親にあたるトップライダー小菅浩司は、この第2戦の親子対決に勝利して6位という結果。9位、10位にはそれぞれベテランの柳原博一、大川原潤が入っている。

名称未設定-5.jpg
シェルコのエースライダーでもある小菅浩司は、次戦日高での表彰台を狙う

名称未設定-1.jpg
荒さの目立つ小菅泰輝、まさに原石のようでこれからが楽しみだ

名称未設定-2.jpg
柳原博一

名称未設定-3.jpg
大川原潤

 IBクラスでは、前橋孝洋がIBとは言いがたいスピードとタイムで圧倒、モトクロスIAライダーが枚挙してチャレンジをしてくるなかでの勝利となった。さらにこのあとは、得意な日高・SUGOへとステージが移り、まさにチャンピオンへは万全といったところか。

名称未設定-7.jpg
年々、エンデューロライダーとしての器を大きくする若手、前橋。IAへステップアップするであろう来季は、ライバル小菅泰輝との勝負もおもしろそうだ

名称未設定-9.jpg
前橋孝洋

名称未設定-8.jpg
大和芳隆は8位、昨年のISDEから明らかにレベルアップ

名称未設定-6.jpg
熊本悠太は暑さに負けた形でDNF

小菅浩司
SHERCO OA RACING
SHERCO 250SEF-RSIXD
前:ix-09w  後:BR99 (140)

 フロントはコンディションにあったタイヤでしたね、テストもルートもグリップがよかった。後ろはFIMなので選択肢はこれしかないんですが、ムースの状態をしっかりコントロールできればFIMでも十分にグリップするし、他のライダーはもう少しきっちりやったほうがいいと思いますけどね。本来はこのハードパックのコンディションなら、新しめのムースを入れるべきです。
 プラザ阪下は近くなので3回練習にきていて、その成果も出せたと思いますね。できるかぎり常設のコースはみんな練習にくるべきです。今回は、予想していた順位よりよかったし、まあまあといったところ。次戦日高は、ようやくエンデューロテストがあるラウンドですから、絶対トップ3を狙って、やってやります。前半2戦は正直つらかったですね、エンデューロテストがないので。

小菅泰輝
MCオープンエリア
YAMAHA YZ125
前:ix-09w  後:BR99

 父ちゃんには1個負けました。ファイナルクロス前には1分差あって、絶対ファイナルクロスでおいぬいてやると思ったですがからまわりしてクラッシュ。身体は擦り傷程度ですけど、悔しいですね。調子が悪かったですね、熱中症にはなっていないんですが、トレーニング不足でした。テストでもミスが多かった。前までのミスが復活してしまった感じ。
 タイヤはドライでもしっかりグリップしてくれたし、よれることもなくて、よかったです。

柳原博一
ダートバイクZIM
KTM 250SXF
前:ix-09w 後:BR99

 前後ムースで、リアは120サイズのムースを入れたんですが、周回をかさねると熱を持ってだいぶパツパツになってしまって。ラインを外すと滑りやすかったですね。
 テストの中でいくらかエンストしてしまっているので、それももったいなかったところ。かなりタフなレースだったので、パドックでは身体をひやすことと、口になにか入れること、ペナルティなしは大前提ですから、そこはしっかりやりました。

大川原潤
BETA UbukataJAPAN ROCKERS
Beta RR2T 250
前:ix-09w 後:BR99

 0.8気圧くらいになるようにムースを設定しています。炎天下にパルクフェルメしてあるので、サスがパンパンになってしまってて、それにきづいてエア抜いてからはだいぶ調子よく走れました。ガレののぼりでの再発進も楽ですね。
 BR99は履いてみるとびっくりするくらい、いいですね。
 今年は調子悪くはないですが、まわりが速いので実力なりといったところ。結婚して大変だった時期をすぎて、ようやく週1くらいでバイクに乗れるようになりました。

前橋孝洋
モトクラブオープンエリア
YAMAHA YZ250F
前:ix-09w  後:BR99

 中身のムース詰め気味にしたっていうのもあるんですが、タイトターンは滑りますが、シングルトラックは問題ないです。
 今回は熊本悠太さん、沼田さん、村上さん、あたりがすごく接戦になるかなと思っていましたが、うまく抜けられました。最近は週1くらいで乗れています。スピードアップよりも、スキルを磨いています。


大和芳隆
TeamBetaストレンジモーターサイクル
BETA RR2T 250
前:ix-07s  後:BR99

 去年ISDEの練習したくてツーリストで出たのですが、今回はBR99で参戦しました。やはりサンドとの相性はよかったかと思います。
 広島に比べるとタイムはよかったかな、と。最近はモトクロスの練習しているので、スピードがついてきたかと思います。アウトが走りやすいコースでしたが、インにこだわって走りました。
 日高はタイヤを何にするかまだ悩んでいるんですが、もう少しモトクロスライダー達と差を縮められるのではないかな、と思っています。

熊本悠太
バイカーズベア with CFC
YAMAHA YZ250FX
前:ix-07s  後:BR99

 プラザ阪下は何度かix-07sで走っているので大丈夫かなと。
 レースは、完全に熱中症ですね…。序盤はよかったんですけど、終盤は手がしびれて、目もおよいじゃって、だいぶ後退してしまいました。そこまでがんばってなんとかポイントとろうと思ったんですが、ファイナルクロスは、時間が変わったのを気付かなくてスタートに並べず。DNFになってしまって、涙が出そうでした。日高は出れないんです。どうやってもIAに上がりたいので、エリア戦で目指そうかと考えています。

2015年07月07日

エルズベルグロデオ、矢野和都CP14まで走破

posted by IRC TIRE MCJ staff at 19:04 | レースレポート
日時:6月7日
会場:オーストリア アイゼンナーツ エルズベルグ鉱山
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:稲垣正倫(ANIMALHOUSE)

_NM_7209.jpg
エルズベルグロデオ鉱山は、標高1600mほど。おおよそ1000mの高低差で争われるレース

 6月7日、宇宙一難易度の高いエンデューロとよばれているエルズベルグロデオが開催。昨年まで田中太一が表彰台を目指して4回の完走を達成してきた同レースを、矢野和都が引き継ぐ形で参戦することとなった。3000台とも言われる申込があるなか、1500台が予選に参加でき、500台が決勝へ。そのうち例年では10台にみたない完走者であることから、事実上究極のヘアスクランブルレースと言われている。
 昨年は、ウェットコンディションだったにも関わらず、30台程度の完走者を輩出。この理由としては、ハードエンデューロを競技として取り組む人口が増えてスキルが上がったことと、欧州のタイヤメーカーがハードエンデューロ用のタイヤをこぞって生産しはじめたこと、それにともなってノウハウが蓄積されたことが挙げられる。主催者としては、究極のハードエンデューロとしての面目を保つため、2015年は相当に難しくすることが考えられていた。

_NM_7078.jpg
矢野のボードがKTMによって用意されていた

 矢野は、このレースに挑むに当たってたくさんのタイヤを事前にテスト。「JNCCの爺ヶ岳には2時間くらいもったことを確認しています。それ以上はブロックが飛んでしまったけど、ブロックが飛んだ後も、驚異的なグリップ力は変わりませんでした。インフィールドの土の部分ではだいぶ性能を落としてしまいますが、岩場では問題がない。
 エルズベルグロデオでは、難しいスローペースなセクションだけでなく高速の区間もあるため、そこでブロックを飛ばしてしまわないかと心配でしたが、これにはプラザ阪下で30分1ヒート全開で走ってみてテストしました。この時は、まったく問題ありませんでした。
 どのタイヤよりも、明らかにグリップで勝っていたので、エルズベルグにはゲコタで挑戦したい、とIRCさんにお願いした次第です」と矢野は言う。

 2日に分け、2回のチャンスがある予選のタイムアタックでは、持ち前のスピードを活かして余裕で26位をゲット。51位以降は2列目スタートで不利になってしまうが、だいぶ好チケットを手に入れた形であった。

_MG_0266.jpg
予選(プロローグ)での矢野

_NM_7217.jpg
_NM_8380.jpg
エルズベルグロデオはお祭り。矢野もこの雰囲気を楽しんでいた

_MG_0129.jpg
メカニックとしてKTM中野の丹生谷氏が同行。決勝前に、ix-09wゲコタに履き替える

 決勝では、いよいよix-09wゲコタの出番。フロントには慣れているB社のタイヤを履き、リアはG社のハードエンデューロ用ムースとix-09wゲコタを組み合わせた。
 スタートは少し出遅れてしまい、その影響もあって序盤のセクションで揉まれてしまう。また、フロントディスクをヒットしてしまい、フロントブレーキに支障を来してしまうなど、苦しいレースの立ち上がりとなった。

 矢野は「とにかく想像を絶する下りの怖さでしたし、何カ所も助けてもらわないと上がれないセクションがあって、未知の世界でした。アイゼンナーツについてから、ほとんどエルズベルグのセクションを歩いてみてまわて、おそらく山歩きで20kmは歩いたんじゃないでしょうか。それでも、コースが正確に発表されるのはレースの前々日で、正しいラインは見れていない状況です。どのライダーもこれは同じですね。
 ゲコタはとにかく素晴らしかったですね。石畳が出ていて斜めに横切るようなところで、どのライダーも苦戦していたのですが、僕だけ何事も無かったかのようにスルーできたことをとてもよく覚えています。ラインが通常一本しかないようなところでも、新たにラインを作れるほど、アドバンテージがあります。何度も、ごぼう抜きできたんです。ゲコタでしか、そんな動きはできないと思いますよ。
 ざくざくでワイドオープンにしなくてはいけないセクション、ウォーターパイプなどでもまったく問題ありませんでしたね。
 今回は、チェックポイント14までいったわけですが、このあとはあまりタイヤを酷使するところがないんです。それで、レースが終わってみたらブロックは完全に残っていた。つまり、このタイヤはエルズベルグでパーフェクトに使えるし、アドバンテージがあるということですよ!」と興奮気味にコメントしている。

_MG_0519.jpg
エルズベルグ後のix-09wゲコタ。4時間、真夏の炎天下で、強烈な路面温度の上を走り続けたが、ブロックが飛んでいる箇所は見当たらないどころか、まだまだ使えるほど

_NM_9477.jpg
_NM_9559.jpg
エルズベルグ初挑戦にして、CP14まで走破。矢野の次なる挑戦に、乞うご期待

_MG_0508.jpg