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2018年06月13日

アクシデントが続いたJNCC爺ヶ岳、IRC招聘ライダーA・マロニーの走りが人々を魅了した

posted by IRC TIRE MCJ staff at 10:53 | レースレポート
JNCC第5戦ジョニエルG
日時:6月10日
会場:長野県爺ヶ岳スキー場
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

日本最大級のクロスカントリーレースJNCCは数百台のエントリーが集まる人気イベント。その中でも特に人気があるのがこの爺ヶ岳スキー場でおこなわれる大会だ。

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今回はIRCタイヤのサポートライダー、アンソン・マロニーがアメリカから来日参戦し、2016年にルーキーながらAA1クラスを騒がせた斉木達也が今年初参戦と、話題の多いレースとなった。

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爺ヶ岳はガレ場が多いのが特徴で、特にファンガレ、コンプガレとクラス名がつけられた長くガレたヒルクライムは観客も多く詰めかける見応え、走りごたえのあるセクションだ。しかし今回は怪我防止のためもあってレース前に重機が入り、ガレを整地。特にファンガレでは例年の渋滞も少なく、比較的ハイスピードなレース展開になった。

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最上位クラスのCOMP-AA1クラスに出場したマロニーは4〜5番手で1コーナーに進入。ホールショットを奪った石戸谷蓮のすぐ後ろについてゲレンデを駆け上がっていくとすぐにトップに立ってレースをリードした。

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圧倒的なスピードで、迫り来るライバルを寄せ付けず、唯一マロニーを追ってスパートをかけていた小池田猛も3周目にクラッシュし、戦列を離れた。しかしレース開始一時間、誰もがマロニーの優勝を確信していたその時、突然マロニーがコーステープを潜ってパドックに戻ってきた。ウッズの中で足を強打し、右脛骨を骨折してしまったという。マロニーはそのまま救急搬送され、残念ながらレースはリタイヤとなったが、その走りと心優しく親しみやすい人柄は多くの日本人ライダーの心に強く印象づいた。

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フル参戦で表彰台を狙う出口隼飛は一周目の2コーナーでフロントホイールのスポークが折れるトラブルに見舞われた。その修理に時間を費やし一時はクラス11位まで順位を下げるも、そこから必死の追い上げをかけ最終的には7位でチェッカー。総合でも8位に入った。

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また、今シーズン初出場となった斉木達也もマシントラブルに悩まされた。レース中盤でサスペンションが動かなくなってしまい、思うようにペースが上げられず、さらに2時間を経過したあたりでリアタイヤのブロックがなくなってしまい、戦線を離脱した。

Maloney Anson
IRC TIRE RACING
KTM 250EXC
前:iX-09w(ムース)
後:VE-33s GEKKOTA(ムース)
「JNCCのみなさんはとても歓迎してくれて、僕はとても楽しい時間を過ごすことができました。よいスタートを切ることができて、2番手を走行していましたが、すぐにトップに出ることができました。2周目には小池田選手がペースをあげて追いかけてきたのがわかりましたが、前を譲ることなくリードを広げていくことができました。しかし、6周目にウッズを走行中に足を木にぶつけて骨折してしまいました。残念ながらレースはリタイヤすることになってしまいましたが、またリベンジしたいと思っています。今回サポートしてくれたIRCタイヤのスタッフに感謝します」

出口隼飛
MHP&total Nature players
YAMAHA WR450F
前:iX-07s
後:VE-33s GEKKOTA
「今回はVE-33s GEKKOTAを使用しました。全体的にすごく良かったのですが、特にガレ場。普通ならとても走りにくい丸くて動く石で、地面を掴むようなフィーリングがすごく良かったです。トルクがある450ccのマシンはガミータイヤは柔らかすぎて合わないこともあるのですが、しっかり前に進めてくれるタイヤでした。グリップ感もあって耐久性もあるので、一般ユーザーならこのタイヤでどんなレースでもいけると思います。マイナス点が見当たらないですね。レースは残念ながら一周目にマロニー選手を全力で追いかけていたら2コーナーでフロントホイールのスポークが折れてしまって、そこから頑張って追い上げましたが、7位でした」

斉木達也
モトピットヒオキ&オシャレイカチ
HONDA CRF450R
前:iX-09w(ムース)
後:VE-33s GEKKOTA(ムース)
「今回は新しいVE-33s GEKKOTAを試してみたのですが、僕は普通のiX-09w GEKKOTAの局所的な強さのほうが好みかもしれません。レース前半はゲレンデもガレもウッズも全部良かったのですが、450ccモトクロッサーのパワーで開けすぎてしまうと、iX-09w GEKKOTAほどの驚異的な耐久性を保持できないかなと思います。ただ、ほとんどのライダーはブロックが飛んでいないので、ごく一部のトップライダーが3時間のクロスカントリーで使うには厳しいかな、という程度。今回はサスペンションの調子が悪くてレースはリタイヤになってしまいましたが、出られたら最終戦にまた出たいと思います」

2018年06月07日

ヤチとカチパンが混在、タイヤの選択に悩まされたJEC富山2DAYSで前橋が6位

posted by IRC TIRE MCJ staff at 11:05 | レースレポート
JEC全日本エンデューロ選手権 第2戦 中日本大会
日時:5月26日、27日
会場:富山県コスモスポーツランド
天気:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

全日本エンデューロ選手権はオンタイム制を採用したMFJが主催するエンデューロレース。その第2戦が富山県コスモスポーツランドで開催された。

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昨年から全日本戦で使われているコスモスポーツランドだが、今年はSUGOや日高町と同じ2DAYS開催に。昨年に比べウッズ区間が多く使われ、DAY1とDAY2ではテストとルートを逆に使うなど工夫され、走りごたえのあるレースとなった。

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IAクラス最年少の前橋孝洋はDAY1、最初の計測となるtest2こそ12番時計と出遅れてしまったが、test3からは安定して5番時計を記録。test8ではモトクロスIA出身ライダーに食い込む4番時計をマークし、DAY1は6位で終えた。DAY2は安定して5番、6番時計にタイムをまとめ、6位。

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昨年ランキング3位の熊本悠太は最初のテストで7番時計をマーク、その後も日を通じて安定したタイムを出すが、スリッピーな路面に攻めあぐね、後半になるにつれ順位を落としてしまう。DAY1を9位、DAY2は8位でレースを終えた。

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今年ISDEに挑戦する荒川一佳は10〜13番時計で推移したが、DAY1にはマシントラブルもあり13位。DAY2はテスト中の転倒でタイムを落としてしまい、12位という成績。IAルーキーの新沼光はDAY1最初のテストで9番時計を出すも15位、DAY2を14位でまとめた。

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また、IBクラスでIAに匹敵するタイムを出して注目されている飯塚翼はDAY1で2〜3番時計を連発するも、2度のクラッシュの末、電装系のトラブルでDNF。DAY2ではテスト6で1番時計をマークするも、テスト7ではシフトペダルが故障し2分以上もタイムをロスし19番時計。それでもファイナルテストで再び1番時計を出し、3位となった。

JEC次戦は北海道日高町で開催される日高2DAYSエンデューロ。公道を使用するためナンバーのついたマシンが必要とされ、大きく順位が変動するレースとなる。

前橋孝洋
モトクラブ オープンエリア
KTM 250EXC-F
前:iX-07s
後:BR-99
「広島ではiX-09wを使ったのですが、今回はマディと石が多いのでiX-07sを選びました。1日目の最初に滑って転倒して手首を痛めてしまって、なんとか走ることはできたのですが、握力がなくクラッチ握るのがしんどかったです。DAY2は手首も少しよくなってきて、だんだんタイムを詰めることができたので、そこはよかったです。BR-99はヤチでも岩場でもグリップが良くて、テストのウッズでスムーズに走ることができました」

熊本悠太
Team BETA バイカーズベア
BETA RR2T300
前:iX-07s
後:BR-99
「今回はヤチが多かったので、そこに合わせてフロントにiX-07sをチョイスしたのですが、石が出ていたりカチパンの路面もあったので、ヤチが得意な僕はカチパンに合わせた方がよかったかも知れません。テストではスリッピーな路面が多く、コーナーの攻略に苦戦してしまい、前半は飛ばない程度に抑えて走りました。後半少しわかってきて進入に気をつけたりして、安定して走れるようになりました。タイヤは狙い通りヤチでしっかり刺さってくれて不安げなく走ることができました」

荒川一佳
FFMC-岡山&SHELCO racing
SHELCO SE-R250
前:iX-09w (ムース)
後:BR-99 (140ムース)
「タイヤはモトクロスコース寄りに合わせました。ハイスピードコースで滑りやすく、弾かれやすい路面でしたのでサスは少し硬めのセッティングにしたらフロント、リヤ共にしっかりグリップしてくれました。DAY1は転倒もなく順調だったのですが、テスト中にアクセルが戻りきらないマシントラブルがあり焦りました。修理してからは冷静になって走ることができたので、よかったです。DAY2は乗れてないなと思いながらも最後のテストで攻めていたのですが、2回も転んで順位を落としてしまったのが悔しいです」

2018年06月01日

ハイスピード勝負となったJNCC鈴蘭、それぞれの課題を見つけ次戦に挑む

posted by IRC TIRE MCJ staff at 14:02 | レースレポート
JNCC第4戦ワイルドボア鈴蘭
日時:5月20日
会場:岐阜県鈴蘭高原スキー場
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

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JNCCは何百台ものエントリーが集まる日本最大級のクロスカントリーレース。今回の会場は廃棄された鈴蘭高原スキー場で、岐阜県高山市の大自然に囲まれたロケーションが人気だ。土曜日に少し雨が降り、夜も5月とは思えないほぼ冷え込んだことからレース当日の天気や気温も心配されたが、コンディションも回復し、好天となった。

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しかし、ここ鈴蘭はゲレンデ下の掘れやすい土質が特徴で、天気がよくても常にぬかるんでいる。午前中のFUN-GPではここで土に埋まり動けなくなるライダーも出るほど。午後のCOMP-GPでもラインの選択を失敗すると大きくタイムを落とすことになった。

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ガレを含むゲレンデを登っていくと頂上付近には遠く雪山を望む景観が広がり、気持ちの良いレースとなった。すり鉢と呼ばれるくぼんだセクションや新設されたウッズを通り、そこから延々とキャンバーの下りが続く。

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COMP-AA1クラスにエントリーした出口隼飛は今回、マシントラブルに悩まされた。スタートでトップ集団に食らいつき、小池田猛らとバトルを繰り広げ一周目は4位で戻ってきた。しかしフロントホイールにブレーキを引きずっているような違和感を感じていた出口はペースをあげることができず、順位を落としてしまう。終盤にはフロントタイヤをパンクさせてしまい、クラス13位でチェッカーを受けた。

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また、COMP-Aクラスでは泉谷之則が広島に続いてエントリー。泉谷はハードエンデューロを得意とするライダーで、スピードを身につけたいとJNCCに挑戦している。しかしハイスピードなゲレンデの登りでペースをあげることができず、一周目のクラス14位から少しづつ順位を落としてしまう。それでも後半に巻き返し、14位まで順位を戻してレースを終えた。

出口隼飛
MHP dhsmoto&total Nature players
YAMAHA WR450F
前:iX-07s(空気圧1.3kgf/㎠)
後:VR-33(空気圧1.3kgf/㎠)
「なんかフロントがおかしいな、と思いながらも粘って走っていました。前週にテストした時にはなんでもなかったのですが、ホイールに問題があったんだと思います。でも一周目は小池田選手ともバトルできましたし、終盤にパンクしてホイールごと交換してからは調子が良かったので、次戦を楽しみにしていてください。次は爺ヶ岳なのでVE-33s GEKKOTAを試してみようと思っています」

泉谷之則
チームベータ IRC シルバラード
BETA RR2T300
前:iX-09w(空気圧0.8kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA(空気圧0.5kgf/㎠)
「自分はハードエンデューロを得意としていますので、スピードを身につけたいと思ってJNCCに出ています。モトクロスライダーが速くてついていくことができませんでした。もう少しガレてたりすればまた違ったのかも知れませんが、長い登りの直線とかでスピードに身体がついていかず。タイヤはキャンバーの下りでフロントがしっかりグリップしてくれて安心できましたし、ふかふかのウッドチップやガレではリアのVE-33s GEKKOTAがさすがのグリップを発揮してくれました。またスピードを出す練習を積んでからリベンジしたいと思います」

2018年05月31日

今週末はCGCハードエンデューロ選手権(G-NET全日本ハードエンデューロ選手権併催)

posted by IRC TIRE MCJ staff at 11:37 | イベント案内&レポート
いよいよ今週末、斑尾高原にてCGCハードエンデューロ選手権(G-NET全日本ハードエンデューロ選手権併催)が開催されます!

CGCホームページ:http://cgcenduro.jp/

弊社も勿論現地にて出店致しますのでタイヤに関する相談、トラブル等ございましたらお声掛けください。
全力でサポートさせていただきます!

サポート用タイヤの他、緊急時の販売用タイヤも少量持っていきますが、他の出店者様が弊社製品を販売して下さっている場合はその出店者様よりご購入をお願い致します。(他の出店者様にてご購入されたタイヤでも弊社ブースにてタイヤ交換対応致します。)

2018年05月08日

砂塵舞う酷暑のJNCCビッグディア広島、ヒルクライムがレースの行方を左右した

posted by IRC TIRE MCJ staff at 17:41 | レースレポート
JNCC第3戦ビッグディア広島
日時:4月29日
会場:広島県テージャスランチ
天候:晴れ
コンディション:ドライ
PHOTO&TEXT:アニマルハウス

日本最大のクロスカントリーレースJNCC、その第3戦がゴールデンウィーク前半に広島で開催された。天候に恵まれ、連休ということもあって日本中から多くのライダーが広島に集まった。

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テージャスランチは牧草地を切り開いたモトクロスコースと、ウッズや沢を繋いだテクニカルなコース。雨が降ると土が掘れ、難しくなることで有名なコースだが、今回は砂埃が視界を妨げるほどのコンディション。しかし、ハードエンデューロ戦も開催されるテージャス、トップライダーでも苦労する難易度の高いヒルクライムのショートカットが設定されレースの勝敗を分けた。

毎年、このビッグディア広島にスポットで参戦している熊本悠太は地元、広島のライダー。加えて今大会はJECからエンデューロIAの荒川一佳がCOMP-AA1クラスに参戦。また、COMP-Aクラスにはハードエンデューロで実力をつけてきている泉谷之則が参戦した。熊本と荒川はともに2週間前、JEC全日本エンデューロ選手権でテージャスランチを走っていたばかりだ。

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JNCCのAAライダーはポイントランキング順の入場となる。今シーズン初参戦となる熊本と荒川は2列目のスタートとなった。

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熊本は一周目クラス9位で戻ってきたが、キャメルバッグのトラブルでピットイン。ところが交換した予備のキャメルバッグもホースがリアスプロケットに絡みつく不運に襲われ、3時間のレースを水なしで闘うことになり、結果少し順位を落としクラス11位でゴール。

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荒川はいつもJECでFIMタイヤBR-99を使用していることから、VE-33のグリップ力に逆に悩まされた。また、慣れないクロスカントリーのスピードにペースが掴めず、腕上がりもあってクラス13位。今年はISDEトロフィーチームに選抜されている荒川、なかなか一緒に走ることのないJNCCライダーの走りに刺激を受けたようだ。

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泉谷はクラス11位から追い上げのレース展開。ハードエンデューロで慣らした泉谷はショートカットのヒルクライムに果敢に挑戦し、8位まで順位をあげてチェッカーを受けた。

熊本悠太
Team BETA バイカーズベア
BETA RR2T300
前:iX-09w(ムース)
後:VE-33(空気圧1kgf/㎠)
「今回はキャメルバッグのトラブルで水不足に陥ってしまい、気温が高かったこともあって後半にタレてしまいました。タイヤはハード路面を意識して選択し、フロントもリアもバッチリ決まりました。石が出てるところも多いので、リアはハードチューブで空気圧も高めにしたのですが、恐ろしくグリップしてくれて、ずっとフロントが浮いてしまって、姿勢を保つのが大変なくらいでしたね」

荒川一佳
FFMC-岡山
SHELCO 250SE-R
前:iX-09w (ムース)
後:VE-33 (140ムース)
「VE-33とムースの組み合わせはテストしてなくて少し不安もある中でスタートしました。二列目から11番手で出れてペースがわからないまま少し順位を上げれましたが、ヒルクライムで4回ミスと崖落ち、腕上がりもおこして、悪いところが全部でてしまい、リズムに乗れないままゴールしてしまいました。
普段使ってるBR-99に比べて全体にグリップがよくてJNCCで取り組むにはもう少し乗り込みの必要を感じました」

泉谷之則
チームベータ IRC シルバラード
BETA RR2T300
前:iX-09w (空気圧0.8kgf/㎠)
後:VE-33s GEKKOTA (空気圧0.48kgf/㎠)
「今回は全体的にドライコンディションでハイスピードなレースでしたが、湿ったガレや根っこもあるので、新作のVE-33s GEKKOTAを使用しました。空気圧は推奨よりも少し高めの0.48kgf/㎠でベストマッチでした。いつもはレース中盤からなかなか順位を上げることができないのですが、今回は最後まで集中力を保つことができました。スピードではクロスカントリーライダーに及ばないのですが、難易度の高いヒルクライムのショートカットが設定されていたので、COMP-Aクラス8位で入賞することができました」